第14話 ゲームセンターでばったり編④

 翌朝、いつものように早起きをすると、スマホにメッセージが入っていた。

 送り主は真帆。

 内容はいつものように『おやすみ〜』のメッセージだった。最近、真帆は仕事から帰って、眠りにつくころに正輝に、こうしておやすみのメッセージを送ってくるのが日常となっていた。

 正輝はそのメッセージに気づいた時に『おやすみなさい』と返していた。正輝送ったメッセージに返信が来る時間はいつもバラバラだった。ただ、内容は『おはよう♡』と決まってるけど。

 しかし、今日は少しだけ違った。『おやすみ〜』のメッセージとともに一枚の写真が送られてきていた。


「朝から刺激が強すぎます・・・・・・。真帆さん・・・・・・」


 昼間に正輝が取ったぬいぐるみを片手で抱え、ベッドの上にぺたんと座って上目遣いでカメラを見て自撮りした真帆の写真。そんな、写真が送られてきていた。

 真帆の姿は上下真っ白のジェラピケのパジャマ。透き通るような生足が生々しく輝いていた。

 その写真を見て正輝は悶えることとなった。

 

「それにしても、未だに真帆さんが何者なのか分からない・・・・・・」


 正輝の最近の悩みはそれだった。

 真帆は一体何者なのか?

 真帆と出会ってからずっとそのことが頭から離れなかった。


「直接聞いてみるか・・・・・・。教えてくれるか分からないけど・・・・・・」


 真帆のことが気になるけど、とりあえず今はそのことは一旦置いとこう、と正輝は忘れるように首を横に振って、テスト勉強に打ち込むことにした。


 来週にはテストがある。

 正輝の難敵は数学だ。数学のテキストを開くと正輝は真帆のこと以上に頭を悩ませながら、難敵(数学の問題)と戦った。

 



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