千武人祭
概要
いわゆる武闘会。
毎年倫国内で開催されており、優勝賞金も出ないが、武人の最高峰を決める大会として国外からも多くの参加者がやってくる一大イベント。
元は軍部がより実践的で有用な武術や武器を研究するための秘密実験だった。
それが軍閥同士の利権争いや縄張り争いによる内乱一歩手前まで悪化、そこから脱却するために完全独立した実行委員会を設立した。
結果、委員会は地下に潜り構成員も不明、どこからの干渉も受けない状態となって暴走、現在では大問題となっている。
大会理念としては『常在戦場』であり、闘技場などではなく、日常の中で戦ってこそ強さがわかるとし、予選から決勝まで、全て何も知らない一般人が往来する街中や山村などでゲリラ的に行われている。
その中で一番被害を出しているのは予選で、毎年の恒例として『十輪』のルールを用いている。
このルールは、先ず参加者千人にそれぞれ指輪を一つずつ渡し、決められた範囲内でそれらを奪い合わさせ、十個集めたら次に進める。
基本として必ず指にしてなければならないとしているが守っているものはおらず、それっぽいものがいれば真偽別にして袋叩きとなる。
また参加者以外でも十個集めれば予選突破できるため、乱入者が後を絶たず、えらい被害となる。
ただそれだけならばまだしも、外国勢に『気』についての情報や技術が漏れ出ており、これらを防止しようと今年は軍が大規模に介入すると宣言しており、混沌が約束されている。
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