「青空だから」

駆け出す君の背中が

二度と振り向かない

そんな不安がよぎるのは

遠すぎる青空のせい


知らないうちに 冷めた横顔が

心に貼りついていた

どこまでも どこまでも 

ついてくる雲の陰り

台無しになったスカイブルー


空を破ってしまえたら

漆黒の闇が降ってきて

君は立ち止まるんだろう

手探りで掴む温もり

それだけで歩いていけるのに


けれどもう

君は見つけてしまった

君にしか見えない色に向かって駆けていく


僕は破れた空をつくろって

もう戻れない色を閉じ込めた


青空なんて

二度と見たくない

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