ぶらついてて出会った少女の手伝い&冒険者をする
うまチャン
本編
一章 〜少女との出会い〜
プロローグ
それはあまりにも突然だった。
北海道在住で高校生である俺は帰宅している途中に後ろからトラックが突っ込んで来た。
たった18年間しか生きていないのにまだまだあった人生の全てをトラックによって奪われてしまった。
死んだあと、俺は異世界に転生したみたいだ。何故か、前世の記憶・名前を引き継いだまま生まれた。
親も兄弟もすごく優しかった。
みんな笑い上戸で、遊んでくれて、毎日楽しかった。
前世で過ごした日々に比べれば天国だった。
この家族のところに生まれて良かったと
人生で初めて思った。
俺の親は魔力が高く国でも有名な存在で俺も尊敬していた。
6歳の頃から剣の使い方、魔法の使い方など毎日みっちり教えてもらっていた。
「いいかキシ。お前は俺の才能、母さんの才能を引き継いでいるのだ!
だから俺の息子としてこの国に貢献しなければならないのだぞ!もっと真剣にやれ!」
「はい!お父さん!」
と、朝から夕方まで稽古をしていたのだ。
稽古は確かにきつかったけれど、自分が役に立てればそれでもいいと思っていた。
それほど親のことを尊敬していたのだ。
しかし、15歳になった時、突如膨大な力に目覚めた。
森の中で危険視されているようなモンスターが出ても、その力を使えば、あっという間に倒してしまうほどだった。
その力はいつか俺の姿も変わった。
髪の色も瞳の色も変わり、そして、それを知った家族たちは自然と俺から離れていった。
「なんだ……これじゃあ前世と変わらないじゃないか。」
俺も自然とそういう思い始めていった。
そして数カ月後、俺は自分の家を家族誰一人言わずに出ていった。
どうせ、俺が家出したところで家族は何も思わないだろう。
俺は冒険者の街へ向かっていった。
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