雪の日と車の思い出‥
朝、私はクリスマスイブに押入れから召喚させていたリ○ックマのミニツリーを片付け、冷え込みを感じながらまだ暗い窓の外を見ると力弱く「げぇ」と呻いた。
昨日は1ミリも無かった雪が降り積もっている‥今日の天気は大雪。降り続く世界を眺めながらため息を吐いた。
雪透かしをしないと‥私は洗濯を済ませると防寒服に着替え、外に出た。アパートの駐車場はまだ誰も外に出ていないらしく足跡はまだついていない。
私は野ウサギや庭駆け回る犬のように車がある場所まで辿り着いた。雪だるまと化した私と旦那の車の雪を落とす。気温はまだ低いので雪は軽い、最初だけ。車上の雪だけでも足元には結構な量が溜まり、それを端っこに持っていく。雪はプラスチックのシャベルにくっついてやりづらく、ある程度どかしたら私の心は折れた。どうせまた積もるから、と駐車場を後にした‥
ここからは昔の思い出の話です。最近では大雪になると不要不朽の車の利用は控えましょうと言っているが、私が仕事をしていた数年前は雪なんて積もって当たり前だから普通に出ろ、みたいな感じでした。
大雪の朝、開始時間の8時半に間に合わせる為7時に出勤した私は会社まで片道10km程の距離、早ければ20分そこらで辿り着く距離が交通状況で3〜4倍かかるのでした。
家を出て1キロメートルに満たない場所で車は止まりそこから45分程動けず、更に大きな橋を渡るまで続いた渋滞はとある交差点を通過すると急にスムーズになるのだった。始業時間まで絶対無理という時間ならまだ諦めはつくが微妙な時間で急げば間に合うかもしれない、ファイッ!と必死で会社に着いた。間に合えば良いけど間に合わなかったら遅刻でその分給料から引かれるのだった。
まだ誰も来ていない会社の真っ白な駐車場に車を突っ込むと3メートル程の距離で車は止まった。軽でも四駆で良かったと思いながら、そこから車から降りて野ウサギのように足跡をつけながら会社の中に入る。
暫くすると他の社員さんたちもやって来て除雪作業を始めた。そして私ともう一人の人から雪透かしはもういいからいつもの巡回作業をしろと。どこ行っても雪で仕事なんて出来ませんと思いつつ会社を出た。ガタガタの雪道の中やっとの思いで着いたある場所に行くと駐車場はそこに停めてあった車も雪で埋れて降りれない。
私はマイシャベルで駐車場の雪を掻き分けて自分の車が入れる分のスペースを確保した。これで入れる、と思いながら車を入れた。だが‥しかし、出れない。ドアが開く分まで雪をどかしていなかったから‥!心が折れた私はこの場所は今度にしようと後にした‥
あと雪の日で最悪だった思い出は鍵を無くした事でした。会社帰りにスーパーに買い物に行き、車に戻るとポケットに入れた鍵が無かった‥店の人に聞いたりシャベルを借りて探したけどどこにも無く、旦那の会社が終わって迎えに来てもらうまでずっと待っていた。‥こんな出来事が二度程ありました。
皆さんも雪の日はお気をつけください。
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