1 麺の話
昼ご飯の時間、今日の昼ごはんはラーメンだった。
てこは机に出来上がった二つのどんぶりを並べる。スーパーで買ってきたスガキヤの和風とんこつの袋麺。わかめと焼き豚を入れたもので、いい匂いがした。
「いただきまーす」
食べながら、たくは美味しそうにラーメンを食べる。
「やっぱりスガキヤのラーメンは美味いな。汁も全部飲んでしまう」
たくはこのメーカーのラーメンが好きで、他の種類の袋麺は余り食べない。以前、てこがスーパーで買ってきた安い袋麺を買ってきて作った時があったけど、その時たくは食べながら徐々にムゥー〜んんと曇ったように変化したのを目の当たりにした。
「俺、焼きそばとかラーメンは細麺が好きなんだ。これは太麺だからあんまり好きじゃない‥」
たくは以前愛知に住んでいたのでスガキヤラーメンが好きだった。時々名古屋風の料理をてこに作ってくれと言われるが、てこは北陸の人間なので戸惑う時がある。私は名古屋県民ではありません。なのでよく解りません。
てこは地元でよく見かける、八番ラーメンがたまに食べたいと思う時がたまにあっても、たくが何色を示すので食べる事はなくなった。
そしてある日の夕飯はナポリタン。炒めた玉ねぎ、ピーマンとウィンナーに茹でたパスタ、ケチャップを絡めたもので、元愛知県民のたくはもちろん言うのである。
「勿論、バスタの下に薄焼き卵を敷くんだよ」
パスタ皿に薄く焼いた卵を敷いて出来たナポリタン。。味は名古屋風ではなかったらしいけど、今日も美味しく食べました。
終わり。
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