光る何かと子供達 お題:軽い星 制限時間:15分

ぴょーんと何かが落ちてきた。

それは地面に落ちると勢いよく跳ね返り、再度宙を舞った。

そしてある公園の砂場へと落下して、砂の中に埋まった。

それから少しして子供達が砂場で遊び始めた。

そうしたら見つけたのだ。

キラキラ光る丸い何かを。

見つけた子供達はとても面白がった。

だって今まで見たことない何かなんだから。

覗き込めば光っているところとそうでないところが見えて、そんな違いを見つけるのも楽しい。

でもそんな楽しい何かを見ていたら、

譲って欲しいと声を掛けてきた大人がきた。

大人はその光る何かを絶対に欲しそうだった。


子供達は顔を見合わせると、バッとクモの子を散らすように逃げ出した。

子供達は大切な人から教えられいたのだ。

知らない大人に声をかけられてもついて行ったり、

言ったことを鵜呑みにしてはいけないと。

子供達は教えをしっかりと守ることができた。


でもそれは光る何かを求める大人からの逃走劇の始まりになること。

光る何かの正体について。

子供達はまだ知らない。

これから始まる物語。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る