私と小鳥 お題:鳥の家事 制限時間:15分

昨年の暮れの時期に私は事故にあった。

道路が凍結しスリップした車両に轢かれたのだ。

幸いにも片側の足首と手首を捻るだけで済んだ。

でもそれでもかなり痛いし、何より行動が思うように行かなくなった。

なにせ普段の家事も以前のように出来ない。

なにをするにせよ、足首と手首が痛むのは辛いもの。

それでもなんとか家事をこなしてきた。


そんなある日のこと。

私はリハビリもかねて少しだけ散歩をしていたところ

一羽の小鳥が地面に伏しているのを見つけた。

小鳥はすでに命を終えて眠っていたが、

そのままにしておくのも忍びなく、庭の片隅に埋めた。

ただの自己満足。事故にあった自分を少し重ねていたのかもしれない。


それからだ。小鳥を埋葬してから不思議なことが起こるようになったのは。

洗濯物を畳まないで置いておくといつのまにか畳んであったり、

洗い物を水につけていると、これもいつの間にか洗われたりしている。

誰か見えない何が手伝っているような。

でも不思議と怖い感じはしない。むしろ安心できる。

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