正体不明の刑 お題:阿修羅極刑 制限時間:15分
なぜだ。どうして私がこんな目に合わなければならないのか?私は真面目に生きてきただけなのに。それが今や牢に繋がれて刑の執行を待つばかり。
なにがいけなかった。いったいどこで私は間違いをしたのか?
誰かの陰謀か?私を邪魔に思う誰かが私を罠にかけたのか?
私にそんな事をする人に心当たりはない。
でも私がこんな目に合う心当たりもない。
どうすればいい?
いやもうどうしようもない。
もう裁判は終わり、後は粛々と刑が実行されるだけなのだから。
それにしても阿修羅極刑とはどんな刑なのか?
言葉だけでは恐ろしい刑である想像しかできない。
ああ、私は恐ろしい。
阿修羅極刑なんで名前からして恐ろしい刑が待っている事。
そもそもどうして私がこんな刑を受けねばならいのかわからない事。
すべてが恐ろしい。
願わくば刑の執行が早く終わる事を祈ってすがるしかない。
この日一人の罪人が阿修羅極刑に処された。
どんな刑が何か伝えられず、ただ実行された事だけが伝えられた。
それは阿修羅極刑への恐怖となり犯罪の低下へと繋がった。
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