欠けたものの使命 お題:夜と使命 制限時間:15分

暗い暗い月光も何もない夜。

そこになにかうごめくものがいる。足が欠けている。手も欠けている。目も欠けている。

うごめきながらも少しずつ前に進んでいる。もうどうして生きているのか不思議な状態だ。

それでもそれは動く。

なぜ?もう眠りについてもいいのに。

なぜ?もうまともに動けないのに。


決まってる。なさねばならない使命があるからだ。

たとえ足が手が目が欠けていても使命を果たす。

それだけを頼りに動いて進んでいる。

夜が明けるまでに使命を果たすために。


果たしてそれは使命を夜が明けるまでに使命が果たせるのか。

それはわからない。使命を果たせるか否かはこれから決まる。


願わくば使命が果たせることを祈る。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る