第15話

どんなに夢の演出をしようと、そこには彼女の、彼の展開する法則を基にした共存構造が席巻する。「席巻する」、何故か。目の前に「先生」が話すのに夢中だからだ。彼女の母として。不在する母への憎しみを彼女へと投影する。神経痛の話題へと夢中に成ることで夫の作為には気づかずに目の前の「先生」を


僕は息子役として迫害中。社宅のテーブルと変わらない。本当はカウンター越しに微笑む夫が憎い。まゆかの父親が栽培するのはトマト。彼女の憎しみを向けた、手洗いと風の強い夜更けへの不満を生むのは「先生」との会話に於ける一つの確認作業。「先生」はこの店の支配者、赤の女王。夢を見せるのならば。


「先生」は此の後に2階に向かって彼女の衣装ダンスに入る。まゆかの母についてのお話。


cv: 上条くん(type: A*)

*after noon tea,

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る