変な人

変な人がいる


何か目標を達成しようとするとき


片方は相手の顔をつぶす道


もう片方はつぶさなくてすむ道


その変な人は


なぜか決まって相手の顔をつぶす道のほうを選ぶ


顔をつぶす道のほうが早くって


急いでやんなきゃいけないことって


そんなにしょっちゅうあるのかなぁ


僕だったら少しまわり道でも


つぶさなくていいほうの道を選ぶけどなぁ


僕の顔はつぶれてもいいから


どうせこんな顔


その変な人は


これまた変なことに


たまにその先の道がゴールにたどり着かない道でも


つぶさなくてすむほうの道がゴールに届く道でも


相手の顔をつぶす道のほうを選ぶ


選んじゃうんだよなぁ


どうしてだか


それを見て若い子らが喝采を送る


よくぞ言ってくれましたって


カッコいいのかなぁ


まぁ、確かに僕より男前だけどね


みんな何のために働いているんだろう


会社のため?


生活のため?


自己実現とかのため?


それとも自分を強く見せるため?


僕だったらこう答えるかな


お客さんのためだって


笑顔になってもらうためだって


最初はカッコつけて言ってたけど


今はホントにそう思ってるよ


だってそう思うのが一番気が楽だったから


答えは人それぞれでいいんだけどね


ねぇ、それで君たちは何を達成したの?


変なの

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