第62話 お金を使わないということ 

悩みは欲望から生まれます。そして大概の欲望は金銭がからみます。悩みを断ち切るためには、お金を使わない生活習慣が大切です。


私は本当にお金を使いません。でも何も困りません。ほぼ唯一の趣味の読書ですら、BOOK OFFで購入すれば、へたすりや定価の十分の一以下できれいな本を購入できます。私の部屋には読み切れない110円廉価本が山積みですよ。

車だってセルシオやクラウンが欲しくなるから悩むのです。中古の軽でいいじゃないですか。狭い日本の狭い道、そんな大型車に乗る事になんの意味があるのですか。壁にこすって車体に傷をつけるのがオチです。

食べるものも冷凍食品やインスタントで充分です。刺身喰いたいとか和牛肉食いたいとか思うから、悩むのです。私は味音痴(豚肉と牛肉の区別がつかない)ですから、なんら困りません。


毎日無事に過ごせたらそれでいいじゃないですか。何が不満なのですか。


( “今日一日を無事に過ごすことができたなら,それ以上を望むのは贅沢というものだ“  小説「白い橋」 石坂洋二郎)

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