第61話 貝や植物のように静かに生きるのも悪くない

家と職場の半径1,2キロメートルの生活。旅の出るのでも飲みのいくのでもない。休日はひたすら読書の日々。本読んで昼ごはん食べて、気が付くと太陽は西に沈み始め、時の流れの速さを実感する。

じっと一人でいつまでも家で過ごす。それもまた良し。


世の中には百か国以上旅行した人も百人以上の異性と関係を持った人もいるでしょう。でも寸暇を惜しんで夢中に精力的に活動している人々には判らない人生もあるのです。

暇がなければ人生に対する真の考察や思索は生まれないのではないでしょうか。


カントは生涯を故郷のケーニスベルクから出ずに過ごし、散歩に出る彼の姿を見て町の住人は時計の針を合わせたというぐらい、毎日決まりきった生活を送ってました。

外に出なくても人は精神こころの中で無限の発見と経験ができるのです。

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