日常は底には無く

@amnesiac5

一人目

第?話 始まりは


      

 いつから始まったかは分からないし、今更そんな事考えるだけで頭痛がする。

 いつもこれだった。

 俺はこうして自分の事だろうがなんだろうが他人事だった。


 俺は武器を持ってる。所謂ファンタジー世界の剣だ。

 錆びてて欠けてて、使い辛い事この上は無いだろうが

 それでも、、、。

 それでも俺がこんな事に巻き込まれて最初に手にしたモノだ。


 いつもの瞬間だ。今から俺は目の前に転がってるヤツの首を落とす。いつもの事。まだ息はある。俺もギリギリだしな。早くやんないとまた殺される事になるだろう。痛いのは嫌だから。

 そう思って俺は指から腕にかけて千切れかけの腕から、血だらけで折れてはいるが逆の手に剣を持ち替える。

 ズルズルと脚を引きずり男に近づく。


「悪いね。これで終わりだよ。出来れば恨まないでくれよ。」

 そう言って俺は剣を振り下ろす。



「後何人殺れば終わんだろ。コレ。」

 呟いて俺はその場に眠った。

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