第42話 ギルドのロッカールームでヒーハー
「ヒーハー ヒーハー ヒーハー ヒーハー ヒーハー ヒーハー」
3月8日の火曜日の午後。
冒険者登録の体力テストで長距離走、ギルドビル18周を終えた俺はゴール地点の裏庭で人生一の荒い呼吸をしていた。
異世界転移の際に15歳のキレキレな体に若返らせてもらったが、子供の頃に全く鍛えてなかったんで体力ゼロだ。有り余ってるのは性欲だけか。トホホ
「大丈夫ですかイクゾー様!?」
「ヒィハァ、だ、大丈夫、ヒィハァ、少し、待ってくれたら、ヒィハァー」
だって、座り込んでる俺からエマの股間がローアングルで見えるんだもの。
喪服の様な黒のミニスカ修道服の下に鮮やかなワインレッドのパンツというコントラストが絶妙にエロい。もうそれだけで俺は・・・ムフフ
「エマ、ロッカールームに行こう」
「え、まさか、また・・・」
「あれれ~、エマは何を想像したのかなぁ?」
そう言いながら俺は立ち上がり、魔乳司祭の手を取って歩き始める。
「あぁ、そんな、イクゾー様はこんなにも疲れ果てておりますのに・・・」
「愛する妻とのエッチは別腹だよ」ニッコリ
「嬉しいですわ。ですが、こんなに日の高い内から、ココでなんて・・・」
まだ躊躇しているエマを強引に引っ張りながら、裏口からギルドビルに入り、階段を上って3階に到達するとエマたち専用のロッカールームへ足早に連れ込んだ。
「これで二人きりだよ、エマ」
さあメチャクチャやるぞー。なんせ昨晩は一発もできなかったからな・・・
何故かというと、今日は午前中に教会で洗礼式をやってきたのだ。
昨晩、その式では魔性紋を採取すると聞かされた俺はちょいパニくった。
というのも、魔力には人それぞれ固有の波紋があるから、この世界ではそれを調べて個人の識別番号にしてるというのだ。
しかし、地球人の俺には魔力などない。だからバレると思って焦った。
ただ、何故か俺の子種にはとてつもない魔力が秘められている。
これならワンチャンあるかと思い、昨夜は重要な子種を温存したのだ。
その結果は大成功。俺は無事に魔性紋の採取を切り抜け識別番号を得ると同時に洗礼証明書もゲットできた。その勢いでエマを教会のトイレに連れ込んだ。
ただし、やったのは一発だけだ。
昼からギルドでも魔性紋の採取と体力テストがあるので自重した。辛かった。
という訳で、今はもう何の憂いも無くエマと愛し合える。ウヒヒ
後ろ手でロッカールームのドアの鍵を閉めながら魔乳司祭の唇を
そのまま部屋の奥の窓際まで押し込んでいき、背後からドッキング。
しばらくの間、お互いの激しい息遣いとエマの押し殺した声だけが響いた。
ふぅ、えがったえがった・・・おっと、あまり余韻に浸っている時間は無い。
討伐した魔獣の査定を終えたレイラちゃんたちがもう直ぐここに来るからな。
俺はソフトな甘いキスでエマの意識を戻すと、窓を開けてロッカールームにこもった淫靡な匂いを放出し、クエスト帰りの仲間たちを受け入れる態勢を整えた。
「これが婿殿の冒険者手帳、通称「
ギルドビル3階のセクスエルム・シスターズ専用ロッカールームでエマの肢体を堪能した後、クエストから帰ってきた他のパーティーメンバーを迎えた俺は、事後処理とミーティングがまだある皆を残して1階のギルマス部屋へ来ていた。
「エマに見せてもらった手帳と色が違うな」
魔乳司祭のはとにかく目立つ赤色だった。
「エマ殿は、ギルド専属の上級冒険師ですんで『
そういうことか。ま、一目でレベルと地位の違いが分かるのは合理的だな。
「しかし、割と厚みがあるんだな」
「ギルドが実行クエストを記録する白紙ページになりやすから、メモ代わりに書き込んだりしないようお願いしますです、はい」
「分かった。この手帳が身分証になるんだったよな?」
「でやす。それ1冊で大抵のサービスは受けられますぜ」
「便利だな。しかし悪用されたりしないのか?」
「識別番号がありやすから重犯罪に利用されることは滅多に無いでやすよ」
ふむ、大金が絡む場合とかは魔性紋でなりすましかどうかチェックしてるんだろうな。これなら盗難や紛失をそんなに恐れる必要はないか。一安心だ。
よし、これで俺も晴れて冒険者だ!
ガンガン稼いでやるぞー。
まずは、目を付けていた不帰の森のトノサマインコだな。
日が落ちるまでまだ少し時間があるから、早速、ローラを連れて行くか。
いや待て、何か忘れてるな・・・・・・
あ、そうだよ、俺、何にも持ってないじゃん。
冒険者の装備ゼロじゃん。
「ラムン、クエストに行きたいんだが装備がない。何を用意すればいいんだ?」
「さあ、アタシもクエストなんてやったことないペーパー冒険者ですんで」
ペーパー冒険者!
ギルマスがっ!?
オカシイだろ!有り得んだろ!
「ラムン、そんなんでお前どうやってマスターになったんだ?」
「バーターでやす」
バーター!
お前ちゃんとその言葉の意味を知ってるか?
パンに塗ったら美味しい乳製品とは違うんだぞ。
「何と引き換えにしたんだ?」
「貧乏クジの町長を引き受ける代わりにギルマスになったんでやすよ」
あぁ、だから名ばかりなのが町長だけじゃなくギルマスもなのか。
てことは、こいつの本業ってなんだったんだよ?
「それまでは何をして生活してたんだ?」
「この町の裏社会で食ってやした」
えー、お前みたいな男が裏の仕事をしてたっていうのかよ。眉唾だな。
「裏って・・・具体的に何をやってた?」
「男娼の手配でやす」
それでか! それで俺に男娼を勧めてたのかよ。
この町一番の男娼になれるってのはお世辞じゃなくてプロの判断だったか。
それなら一度ぐらいは試してやってもいいかもしれんな。
だが今はその時じゃない。冒険者デビューが先だ。
「もういい。今日は疲れたから止めにしとく」
だが、隙あらば速攻でクエストに行く。
装備はエマたちに聞けばなんとでもなるだろう。
明日からは、滞納野郎とバトルだから三日後が目途だな。
ということで、手帳はもらったし帰るとするか。
別れを言ってギルマス部屋から出ようとするとラムンから報告があった。
「昨日、職人に頼んだブツが届いてやすぜ」
おおぅ、仕事が早いじゃないか。
直ぐに見せてもらうと手に取って出来栄えを確かめた。
うむ、これなら精度も強度も問題ないだろう。
俺はエマのスチームカーに積んでくれと笑顔で頼んでラムンと別れた。
「あっ、ラメぇ、落ちる、落ちちゃう、イクゾー君、ラメぇぇぇえええ!」
ドシーンと身長186センチの巨娘がずっこけて土にまみれた。
エマたちと一緒にギルドから帰宅した俺は、ギルマスから受け取ったブツを裏庭で早速、試してみることにしたのだ。
ブツとはもちろん、レイラちゃんの体幹トレーニング様の器具である。
これはいわゆる、バランスボードってやつだ。
地面に寝かせた丸棒の上にスケボーみたいな板を置いて乗る。それだけ。
だが、それだけで十分に体の軸を鍛えることができるようだ。
実際に運動神経抜群の女剣士が四苦八苦してる。
レイラちゃんのバランス感覚はまだまだ成長の余地があるってことだし、きっとこの特訓で向上するだろう。そう信じて頑張レイラ!
その後も、裏庭には夕食の時間まで地面を強く叩く音と悲鳴が響き渡った。
「お婿様、そろそろ私は鍛えあげた忠実な
深夜、レイラちゃんが自らの身体を叩き落すことで整地された裏庭から続く森の中に、俺とローラとピーナの姿があった。そして、ある魔獣の群れも。
ここ数日間の訓練で俺もこの魔獣たちには親近感と信頼感が湧いていた。
きっとお前らならやってくれる。そう信じているぞ。
「頼むぞローラ、無茶は控えてくれ」
「ちゃんとお婿様の見せ場はとっておくので安心すると良いデス」
そんなこと心配してるんじゃないんだが。何か不安だな。
「筋書き通りにな。変なアドリブはいらんぞ」
俺の不安をピーナが代弁してくれた。ありがてー。
「大丈夫デス。肉と目が合ったら分かりませんケド」
やめローラ。頼むから俺をこれ以上不安にさせてくれるな。
しかし、魔尻黒エルフはジュルジュルとヨダレを垂らしながら町を目指し消えて行った。隣からハァ~とピーナのため息が聞こえてくる。
月明かりしかない薄闇の森の中で美女の吐息、それだけで15歳の俺の身体はビクンと疼き欲情してしまう。ホンマ性欲だけは有り余ってるわ。
「おい、何をしている?」
「愛する許嫁の尻を揉んでいる」モミモミモミ
「またこんな森の中で・・・ンン!」
「許嫁の特権だ。じゃあそろそろやってもらおうか」
俺は自分でズボンを引きずり下ろし既にコチコチの息子を解放した。
「
ピーナはまるで魔獣を討伐するかのように息子を激しく攻めてくる。
薄幸の退魔忍の怒涛の口撃に耐えかねた俺の悲鳴が森の静寂を破り続けた。
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