第35話 個人面談 レイラ編

「白い汁を見せて!約束でしょお兄ちゃ~ん、私ちゃんと秘密にしてたよー」

 

 レイラちゃんの部屋に入って2秒で子種をおねだりされた。

 そうだった。昨日、ティアとレイラちゃんとリビングにいた時、ギャル子ががエロトークしたせいで今日この合法ロリピュアに見せてあげると約束したんだった。

 しかし、こんなに楽しみにしてくれてたなんてな。男冥利に尽きるぜ。

 これはもう盛大に白い花火をぶちまけてあげるしかないわ。ムフ


「もちろん見せてあげるよ!」

「やったー」

 でも、ショックを受けてこの部屋に来た本題に入れないのは困る。

 だから先に用件を済ませてしまわないとな。


「その前に僕のお話を聞いてくれるかな?」

「うん、いいよ」

 この素直さよ。ホント有難いわ癒されるわー。

 あとで思いっきり可愛がってあげるからね。

 その為にも俺のお願いを受け入れておくれ。


 俺たちはローテーブルの前に並んで座った。

 椅子ではなく床に置かれたクッションに尻を乗せて足を伸ばしている。

 ミニスカからニョキっと出たレイラちゃんの美脚は今日もヨダレものだ。

 必ず俺のモノにしないと。誰にも渡さん。


「レイラちゃん、僕のお嫁さんになってよ」


「えっ・・・でも、私はお兄ちゃんの妹だよ」

「うん、妹だけどお嫁さんになって欲しいんだ」

「お兄ちゃん知らないの? 兄妹では結婚できないんだよ」

 頭の悪い子供に諭すような哀れみのこもった声で言われてしまった。


 うーん、レイラちゃんはすっかり妹が定着してしまったようだ。

 どうすればまた恋愛モードに戻れるかなぁ。とりま続けるしかない。

 

「知ってるよ。それでも僕はレイラちゃんと結婚したいんだ」


「・・・それって禁断の愛だよね?」

 おやおや、レイラちゃんが頬に両手を当ててモジモジしてるぞ。

 それに禁断の愛なんて言葉を一体どこから仕入れたんだろう。


 あっ、女教師レイラの時に姉の本を覗いてるとか言ってたな。

 そうか、ロリピュアでも年頃の女の子だからそういうのに憧れてるんだ!

 これを利用して一気に落とすぜ。


「そうだよ。僕はレイラちゃんといけない恋で燃え上がりたい」

「・・・本当に?」

「本当だよ。お兄ちゃんと絵物語みたいなドロドロの愛憎劇を演じておくれ」

「絵物語・・・ドロドロ・・・愛憎劇・・・」

「僕のヒロインになってよ、レイラちゃん」

 夢見る少女の顔でボゥっとしてる巨娘に甘い声で囁き太ももを撫で回す。

 

「んんっ・・・なる、なるよ、お兄ちゃんのお嫁さんにっ・・・!」


「ありがとうレイラちゃん!」

 俺は12歳合法ロリピュアを抱きしめて感謝と愛のベロチューを捧げた。

 褐色の頬を真っ赤にさせたレイラちゃんはトロンとして俺に寄り掛かる。

 身長186センチの巨娘なので165センチの俺は頑張って支えた。


 あっ、今のがレイラちゃんのファーストキスだったわ。

 いきなり舌を入れちゃったのは悪かったかなぁ。

 ま、ドロドロの愛憎劇に憧れてるんだから、むしろアリかもな。

 

「でもエマさんはどうするの? 一線を越えたんでしょ?」

 ありゃ、レイラちゃんにも俺のあの時の声が聞こえてたか。

 いや待てよ、そもそも一線を越えるの意味を分かってるのかな?

 以前はキスだと勘違いしてて俺が後から教えてあげることになってたし。


「レイラちゃん、一線を越えるの意味はもう分かったのかな?」


 キスじゃなくて合体だよ。男女が合体しちゃうんだよ。

 女戦士は巨体を恥ずかしさでくねらせている。むむ、これは知ってそうだ。

 レイラちゃんは真っ赤な顔を俺の耳元に近づけて荒い息を吐きながら囁いた。


「セッ☆クス」


 うおおおおおおおおおおおおおお!!!

 12歳合法ロリピュアの口からセッ☆クス戴きましたー。

 いや~、ゾクッとしなぁもう。

 しかし一体誰から教わったんだ?

 まぁ何となく想像はつくけどな。


「その通りだよ。どうして知ってるのかなぁ?」

「ふふーん、ティアちゃんが教えてくれたのー」

 やっぱりギャル子か。予想通り過ぎてつまらんな。

 ただ、一線を越えるの意味をもう知ってるなら話は早い。


「どうして僕とエマが一線を越えたと思ったんだい?」

「・・・昨日の夜、ずっと隣のエマさんの部屋から声が聞こえたから・・・」

 それは分かってる。だがエマは余計な事は言ってない。

 となると、ヴィンヴィンが指摘したように俺の声のせいなのか。


「どんな声で最後の一線を越えたと分かったのかなぁ?」


「俺の子種を喰らえ!喰らえ!って何度も叫んでたよ・・・」

 うわちゃー。それも憶えてないわー。

 エマの魔力入りラブジュースを飲んでバーサーカーモードに入ってたからなぁ。

 とりま、俺が本命のエマとエッチしたのを知ってるんだから、レイラちゃんが俺がエマをどうするつもりなのか気にするのは当然だよな。

 丁度いい、そろそろ次の本題へ進ませてもらうとするか。


「僕はエマとも結婚するよ」


「そうなんだー。良かったあ」

 おおぅ、想定内ではあったけど、こんな風に喜んでくれるとは。

「レイラちゃんはその方が良かったんだ?」

「うん、だってエマさんはお兄ちゃんのことが大好きだもん」

「そうだね」

 ホント優しいよなこのロリピュアは。最高の癒しキャラだよ。


「それにお兄ちゃんが結婚してあげないとずっと行き遅れ年増女のままだし」

「そ、そうだね・・・」

 でも結構ドライなところもあるんだよねえ。この巨娘は。


 レイラちゃんも戦いに身を置く者だからそういう部分も培われたんだろうな。

 とにかく、エマとの重婚はアッサリと認めてくれた。

 あとは、パーティー全員とのハーレム婚について説明をしないと。


「エマが僕と結婚すると問題があるのは知ってる?」

「うん、聖職者のエマさんに逆ロリ婚は不味いよね」

「そうなんだ。それでギルマスに相談したら、パーティーメンバー全員と結婚すれば良いと教えてくれたよ」

「じゃあお兄ちゃんは私たち全員と結婚するの?」

「そうしたいんだけど、レイラちゃんは賛成してくれる?」

「もちろんだよ。私もその方が嬉しいもん」

「どうして?」


「だって皆がお嫁さんになれるんでしょ。その方がいいに決まってるよ」


 やっぱりええ娘やで。ちょっと目頭が熱くなったわ。

 でも本当にそうだよ。パーティーの中で嫁と愛人に別れたらギクシャクしたり気を遣ったりするし、最悪の場合パーティー崩壊しちゃうかもしれないもんな。

 全員を嫁にして可能な限り平等に扱って不満が出ないようにするべきだ。

 俺だってパーティークラッシャーになんて絶対なりたくない。

 

 さて、これで本題のハーレム婚の了承を得たから用件は済んだな。

 だけどエマの言ってたそれぞれの事情ってのを聞いておきたい。

 嫁に選ばれなかったら愛人にして欲しいなんてちょっと異常じゃないか。

 それがまだ12歳で成人になったばかりのレイラちゃんなら尚更だ。


「レイラちゃんはどうしてお嫁さんや愛人になりたかったりしたの?」


「私、15歳になったら乙女騎士団に入りたいんだあ」

 乙女騎士団!

 何だその魅惑ワード? ていうかレイラちゃん騎士になりたかったんだ?

 そんなの初めて知ったよ。ちょっと意外だな。


「でも、騎士団と結婚にどんな関係があるの?」


「乙女騎士団は恋愛禁止なの」

 女子プロか!


 まぁ乙女と銘打ってるんだからそういう団体だと納得するしかないか。

 あっ、そういえばギルマスに男娼にならないかと相談された時、騎士団の女が秘密裏に男を買いに来るって言ってたわ。

 なるほどねぇ。そういう事情があったんだ。


「私は入団したら6年は頑張るつもりだから」

「となると退団した時に21歳の行き遅れ年増女になってしまう訳だ」

「うん、だからその前に結婚するか、せめて子供が欲しかったの」

「そういう事情だったんだね。よく分かった。あとは僕に任せてよ」

「私、お兄ちゃんのお嫁さんになって子供を産むんだね。ドキドキする」


 兄妹の許されぬ関係という禁断の愛にレイラちゃんは酔ってるな。

 だがそれでいい。

 あとは俺がキッチリ幸せにしてあげればいいんだ。

 当面は、望み通り15歳までに子供を産ませてあげよう。ムフ


「レイラちゃんは直ぐにでも赤ちゃんが欲しいのかな?」


「うん、でもその前に言わないといけないことがあるの・・・」

「何かな?」

 いつも明るいレイラちゃんが珍しく神妙な顔をしてる。


「これを知ったらお兄ちゃんが子作りしてくれなくなるかも・・・」

 えっ、そんな深刻な秘密がっ!


 この純粋なロリピュアが俺をずっと騙してたというのか・・・ゴクリ

 いや、ちょっとそれは考えられない。考えたくもない。

 だがとにかく訊かないと。たとえどんな結末になっても。


「それでも、勇気を出して教えておくれ」


 レイラちゃんは何も答えなかった。

 そこまで俺に知られたくないのか。これは聞けそうにないなと思っていたら、隣に座る巨娘は銀髪ロングストレートの頭に右手を乗せた。

 んんん?

 頭でも痒いのかなとその手に注目した瞬間、その右手が一気に下ろされた。

 綺麗な銀髪ごと一緒に・・・


 カツラだったんかーい!


 これがずっと俺に言えなかった秘密かぁ。

 いや普通に驚いたよ。予想外だったよ。

 だけど、俺も気づいてあげられる機会が何度かあったよな。


 シャワーやお風呂のあと、腰まで届くロングヘアーが直ぐに乾いてたから変だなと思ってたし、ギルド食堂のサラさんのショートヘアーは夫とエッチする時はカツラを被るっていう話をギルマスから聞いてたんだから。せめてその時にピンと来るべきだったわ。ホント鈍くてゴメンなさい。


 ギルマスの話ではこの異世界の男は短髪女子に欲情できないらしい。

 男とやってるみたいで萎え萎えなんだそうな。

 だがしかし、そんなの俺には関係ねー。

 むしろ、時にはショートヘアーの方が興奮することだってある。


 レイラちゃんの場合だけど、銀髪のカツラの下は燃えるような赤い髪だった。

 セーラーウラヌスに似たボーイッシュなヘアスタイルをしている。

 褐色の肌と活動的な巨娘によく似あっていてとても素敵だ。

 銀髪ロングも良かったけどこの赤髪ショートも全然イケるってば。

 それをすっかり落ち込んでるレイラちゃんに教えてあげないとな。


「レイラちゃん、約束を憶えてる?」

「どれのこと?」

 そうだ。これまでに ロリピュアといくつかの約束をしてきた。

「他の誰も知らない僕の秘密を教えてあげるって約束だよ」

「うん、憶えてるよ。秘密って何なの?」


「お兄ちゃんはね、レイラちゃんみたいなショートヘアーも興奮するんだ」

「・・・私のために無理に嘘を吐かなくてもいいんだよ」

「ふふふ、それが嘘じゃなくて本当なんだなあ」


「じゃあカツラが無くても私に白い汁を出せるの?」

 何ですとー!


 昨日まで知らなかったのにどうしてその正体を知ってる感じなんだっ。

「白い汁が何か分かってるのかな?」

「・・・子種のことでしょ」

 本当に知ってた。クソ、またギャルビッチが余計な真似をしたなあ。

「ティアさんから聞いたの?」

「ううん、昨日の夜、お兄ちゃんの声が聞こえたから・・・」

 俺かーい!

「な、何て言ってたのが聞こえちゃったのかな?」


「俺の白い汁で全身を染めてやる!って言ってたよー」


 うわちゃー。これまた憶えてないわー。

 でも確かに目を覚まして隣に倒れてるエマを見たらドロドロだったよな。

「でも、どうしてそんなことするのー」

「マ、マーキングかな」

「お犬さんがオシッコでするやつ?」

「そうだよ。この身体は僕のモノだって印をつけてたんだ」

 うーん、何で俺こんなことしゃべってるんだろう。

 自分でも何が何だか分からない展開になっちゃってるわ。


「私にもマーキングしてくれる?」


 レイラちゃんはまだ俺の言葉を心から信じられないらしく、不安そうな表情で上目遣いに俺の顔を覗きながら訊いてきた。

 そんなに心配しなくても大丈夫なのに。

「もちろんだよ。白い汁を見せてあげるって約束したよね」

「うん、今日は朝からずっと楽しみにしてた」

「お兄ちゃんもだよ。さあ、服を脱いでそこに横になってごらん」

 巨娘は嬉しそうにテキパキと白のフリフリワンピースを脱いでいく。

「おっと、下着と靴下はそのままでいいんだ」

「どうして?」

 その方が興奮するからだよ。それがお兄ちゃんの美学なんだよ。

「どうしてもだよ」ニッコリ

 素直なレイラちゃんは俺の言う通りにして寝転がった。

 そして俺は予定通り、妹の小麦色の肌に白い花を三つ咲かせてあげた。



「大丈夫かい、レイラちゃん?」

「うん・・・でも凄かったね」

「本番はもっと凄いからね」

「そ、そうだよね。でも、どうして・・・?」

「初めてはちゃんと夜にベッドでしようよ」

「・・・うん」

 スタイル抜群の巨娘はかけられたホワイトソースにウットリとしてる。

 ショートヘアの秘密告白による不安を払拭できたようで何よりだ。

 じゃあ俺はそろそろ最後の仕上げをして引き上げるとしよう。


「レイラちゃん、これは貰っていくね」

 途中でロリピュアから脱がせてあげた純白の下着を手にする。

「憶えていてくれたんだ」

「もちろんさ。レイラちゃんとの約束は全て守るよ」

「ありがとう、お兄ちゃん」

 感動に目を潤ませている妹に爽やかな笑顔を残し俺は部屋から立ち去った。

 まだ温かいレイラちゃんの下着を嗅ぎながら。

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