第239話姉妹舌戦喧嘩

 まさか彩音がそーくんにちょっかいをかけてたなんて・・・多分私のことをからかうためにやったんだろうけどそれでも許せることじゃない。


「・・・そろそろ`潮時`かな」


 これまで一応妹だからっていう理由で他の女よりはちょっとだけ甘く見てたけどこんなそーくんの浮気の審議を見極めてる大事な時期にあんな紛らわしいことをしてくるのはいくら妹だからって許されることじゃない。もし仮にあのまま私が誤解してそーくんが浮気したって断定してたらそーくんを殺して私も死んでた。つまり、この世界で一番大事なものが失われていた。本当に許されることじゃない。


`プルルルル`


「・・・・・・」


 見なくても誰からかわかる。私がスマホを取り出してスマホに顔を向けると案の定彩音からだった。


「無視でいいかな」


 別に電話に出なくても今度会った時にサクッと殺ればいいし。


`ピロン`


 今度は彩音からメールが届いた。


『ごめんなさい、ちょっとからかってみただけなんです』


「・・・・・・」


 この文面だけ見ると珍しく反省してるみたいだけど・・・


『本当にごめんチャイナ』


「・・・は?」


 何これ、この子謝る気ないのかな。


『あ、今の予測変換で出ただけだから気にしないで』


 ごめんのあとにチャイナが出るって・・・普段の謝罪の態度が伺える。


「仕方ない・・・」


 私は本当に彩音が反省しているのかを聞こうと彩音に電話してみることにした。


「・・・もしもし」


『あっ、もしもしー!お姉ちゃん?』


 全然反省してるような声音じゃない・・・


「・・・反省してるの?」


『うんっ!』


「じゃあ今すぐ首吊って自殺して」


『あはは、やだー』


 全く反省してる感じがしない、やっぱりあの謝罪も適当かな。


『お姉ちゃん、反省のハードル高すぎるよー』


「そう?この世界で一番大事なものを失くそうとしたんだから死をもって償うのが普通でしょ?」


『えー、でも実際に失われたわけじゃ───』


`ピッ`


 これ以上話しても無駄だと思って私は電話を切った。あの様子じゃまだまだ反省してなさそうだけど、よくよく考えてみたら彩音なんかに時間をかけてる場合じゃない。少しでもそーくんとの時間を大切にしないといけないのに・・・なんで彩音なんかに気を取られてたんだろ。私はすぐにそーくんの元に`謝罪`と`説教`をしに行くことにした。


ー彩音Partー


「あーあ、怒らせすぎちゃったかなあ」


 まあこういうのは大概、時が解決してくれるって過去の偉人たちも言ってるし、それを信じよーっと♪

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