第152話霧響も異常者?
「え、ら、来世って、こ、怖い冗談はやめてくれよ、はは」
「そうですか、まだその感じで来ますか、でも大丈夫です、来世ではずっと一緒ですよ」
「・・・・・・」
こ、この空気、本気で俺のことを殺そうとしているのか?さすがに死にたくはないぞ。今までストーカーされたり監禁されたり刺されたりしたけど死ぬのだけはさすがにごめんだ。
「ま、待て、わ、分かった、話し合おう・・・」
「話し合う?私の話はただ一つ、私と結婚してくださいと言うことだけです」
「だから、兄弟で結婚は、な?」
「それしか言うことがないんですか、他に何か私との結婚を否定する理由がないのであれば今すぐにでも海外に行って兄弟でも関係なく結婚できる場所に行ってすぐに結婚しましょう」
嘘だろ、まさか俺の妹がここまでやばい考えの持ち主だったとは。いや、兄と妹ならこのぐらいが普通なのか?いやいや、さすがにそんなわけがない。これが普通なら社会問題になっているはずだ。ならやっぱり霧響がちょっと異常なのか?まあ、確かに姉ならともかく妹に管理されるなんておかしいよな。
「いや、それだけじゃない、俺は今初音と付き合ってるんだ、そう言う意味合いでも霧響とは結婚できない」
って言うか普通はここまで言わなくても法律的にってだけで納得してくれると思うんだけどな。そういえば初音も前に治外法権がどうのとか言ってた気がするけど、今時の女子は保健体育の男女別れる時に法律のことでも詳しく教わってたりするのか?そのぐらい疑いたくなるレベルだぞ。
「・・・そうですか、ではあの方がいなくなって法律的に問題なく結婚できる地なら私と結婚してくださいますか?」
「だから──」
俺の周りはなんでこんな変な人が集まるんだ、それともこのぐらいがやっぱり普通なのか?いや、そうでもないか。俺の周りにも一応まともな人はいたな。月愛ぐらいか。最近は全然連絡が取れてないな。スマホは初音に監視されてるし学校でも初音に監視されてるし・・・今度月愛に女の子が表紙じゃない面白いラノベでも紹介してもらおうかな。って!そんな場合じゃないだろ、ここをどう乗り切るか──
「そーくん、とにかくお味噌汁だけは作ったからそれ食べる?」
「あ、ああ、た、食べる食べる」
と、俺がその場から離れようとしたが・・・
「あっ、じゃあ私も食べます!」
と、霧響もリビングに向かう俺のついてきた。そう簡単にはいかないか。でもやっぱり初音の前でならまだましならやっぱりできるだけ初音とは離れないようにしよう。
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