第114話初音を怖がらせる

 初音が学校に電話をするためにいったん自分の部屋に戻った。「監視カメラで見てるから」と俺に釘を刺して・・・




「んー・・・」




 どうする?このままじっとしていても初音は俺が浮気したと疑ってかかってくるだろう。いつも思うことがあるけどいつも俺が初音に振り回されてばっかりだ。何かできないだろうか・




「えーっと・・・?」




 俺はスマホを取り出し、ネットで‘生意気な彼女の驚かし方‘と調べた。本当は生意気なんてレベルじゃないけど‘何をしても浮気を疑われて挙句の果てには監禁される彼女‘なんて例外すぎてネットで調べても意味が無いと思ったからましな言い回しにした。すると・・・




「こっ、これは・・・」




 俺はとある記事に書いていた文章に目移りをした。




『普段は生意気だけどいざこっちから強気に出れば相手はあなたの‘男‘を恐れます』




「・・・・・・」




 これは、使えるか?確かに俺から強気にそういうことをせがんだことはあまりなかったかもしれない。ならこの辺で本番はもちろんしないけどギリギリまでして怖がらせよう。


 そして俺は上半身裸で初音を待つことにした。・・・初音が電話に夢中であることを祈りたい。




「それにしても・・・」




 なんで俺は気づかなかったんだ?前に初音に塩対応を取ったことはあったけど俺から強気に出ることは無かったな。ここで俺も男なんだと言うことを理解させてやる!


 俺は今までの自分とこの一瞬だけでも決別すべく、心の中で叫んだ。




 そんなことをしていると初音がいつの間にか俺の部屋の扉を開け、俺のことを茫然と見ている。




「・・・・・・」




「・・・・・・」




 こっ、これは。もしかして引かれてるのか?いや!関係ない!!むしろ引かれるぐらいの勢いで行かないと初音を怖がらせるなんて不可能だ!!




「・・・・・・」




「・・・・・・」




 ま、まずい、上半身を脱いでみたはいいけどここからどうしたらいいのかわからない。とりあえず無理やりベッドに押し倒したら怖がってくれたりするのか?俺は茫然としている初音をベッドの前まで連れて行き初音のことをベッドに押し倒した。




「あっ・・・///」




「・・・・・・?」




 なんだ?なんか初音の声に艶があるような気がしたけど・・・これは怖がってるからなのか?




「・・・ここからは──こ、怖いよー」




 おっ!怖がってるぞ!よしっ、この調子であと少しだけ怖がらせてやろう。




「よし、脱がしてや、やる・・・」




 もちろん下着とかが見えるまでは脱がせないけどあいにく今は制服だからブレザーぐらいなら脱がしても問題が無いはずだ。


 俺はゆっくりとぶれざーを脱がした。




「・・・・・・」




 初音の胸の形がくっきりと出ている。




「・・・・・・」




 俺の方が恥ずかしくてリタイアかもしれない・・・

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