31冊目 『姫君と侍女 明治東京なぞとき主従』

 皆さま、こんにちは。

 あさぎ図書館 館長の、浅葱あさぎ ひな です。


 この、あさぎ図書館 ☆異世界分館☆ では、館長であるわたしが、読み終えておもしろかった『本』を、皆さまにご紹介させていただこうかと思っております。

 ここ『カクヨム』ではない世界の物語たちを集めた……なので、異世界分館です。よろしければおつきあいください。


 久しぶりの更新です。午後のひと時に、素敵な1冊を……。




    『姫君と侍女 明治東京なぞとき主従』

       著者名 伊勢村朱音   カバーイラスト けーしん

           KADOKAWA


 この物語は……、

    文芸寄 ・・★★★♢★★・・・ ラノベ寄

 ジャンルは……、『歴史・時代・伝奇』です。




★★あらすじ、感想などなど★★


 あらすじ……

 明治5年の東京。

 大店の娘で15歳の佳代かよは、旧大名深水ふかみ家のお屋敷で、美しいが風変わりな姫君・雪姫ゆきひめの侍女として奉公していた。

 だがその春、湯島聖堂博覧会で展示されていた掛け軸が消え、最後に会場に入った深水家を疑ってポリスが乗り込んでくる。

 お家の一大事に持ち前の頭脳で立ち向かうは雪姫、そして佳代も隠していた絵の才能を発揮することになり……。

 主従バディが新しい時代に躍動する、胸のすく青春なぞとき物語!



 感想などなど……

 公式のあらすじにもあるとおり、第一章では、明治維新早々の東京(湯島聖堂・現存してます)にて行われた博覧会での騒動が綴られています。主人公のふたりのほかに、主要なキャラクターが登場し、物語が膨らんでいきます。

 かわいらしい雰囲気を宿した、従・侍女の佳代。反対に、凛とした雰囲気を持つ、主・姫君の雪姫。性格が正反対のようなふたりが、それぞれの才能の下に繋がります。

 見たままを絵に描ける佳代の才能が、雪姫の推理を助け、謎の解明へと繋がるのです……が。

 謎の解明については、思うところもありますが、雪姫の解決作には拍手を贈りたい。見事です。佳代の才能にもですね。


 ミステリー要素が多めなのは、第ニ章の『鬼の青い顔』のほうでしょうか?

 サブタイトルにもあるように、しっかりと謎解きも用意されています。伏線もしっかりしてるし……。ミステリー好きは、こちらのほうがおもしろいと思えるかもしれません。

 主人公のふたりの掛け合いもやりとりもおもしろかった。

 そして、準主役のふたりの謎の一部が明かされていきます。第一章でモヤモヤした分も含めて、第二章では、少しだけ進展があったり……して?

 あ、未読の方の楽しみを奪ってはいけませんので、これくらいで……。


 さて、31冊目は、ミステリーを纏い、ちょっと青春を添えた『時代小説』です。

 この物語の著者さま、ここ『カクヨム』でもご活躍(別名義で……)なさっておいでです。その著者さまの、記念すべき1冊目がついに刊行されたので読ませていただきました。

 それにしても、この著者さまの書くキャラクターは魅力がありますね。

 この物語を読ませていただいて、記憶に残るバディって、『容姿や性格が正反対でないといけない……』ということはないんだなと思いました。

 


 今回も、これ、読んだよ〜 とか、これ、おもしろいよね〜 とか、皆さまとお話できると楽しいかな? なんて思ってたりします。

 なので、コメントなど残していただけると嬉しいです。

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