26冊目 『鬼哭堂事件』

 皆さま、こんにちは。

 あさぎ図書館 館長の、浅葱あさぎ ひな です。


 この、あさぎ図書館 ☆異世界分館☆ では、館長であるわたしが、読み終えておもしろかった『本』を、皆さまにご紹介させていただこうかと思っております。

 ここ『カクヨム』ではない世界の物語たちを集めた……なので、異世界分館です。よろしければおつきあいください。


 久しぶりの更新です。午後のひと時に、素敵な1冊を……。




    『鬼哭堂事件』

       著者名 太田忠司

           東京創元社


 この物語は……、

    文芸寄 ★★★★★♢・・・・・ ラノベ寄

 ジャンルは……、『ミステリー』です。




★★あらすじ、感想などなど★★


 あらすじ……

 夏の暑い盛りのある日、私立探偵・野上のがみ英太郎えいたろうの事務所を佐方さかた康之やすゆきと名乗る依頼人が訪れた。

 彼は27年前に姿を消した母親と妹を、父に内密で探しているという。手掛かりは写真一枚のみだが、野上は調査を引き受ける。しかし翌日、康之は死体となって発見された。

 彼の出身地・鳶笊とびざる村へ向かった野上と助手である中学二年生の少年・狩野かのう俊介しゅんすけは、余命幾許もない康之の父が住まう、洞窟内に建てられた奇怪な屋敷を訪れた。

 そこで俊介は己と同じく推理の才を発揮する不思議な男と出会う。

 江戸時代から伝わる謎の神楽、佐方家の財産をめぐる確執、神楽のさなかに発生する殺人。

 少年探偵の成長を縦糸に本格の興趣を凝らす最新長編。



 感想などなど……

 わたしが大好きな作家さまのおひとり、太田忠司さんの新作、狩野俊介シリーズ、久々の長編ミステリーです。

 わたしがこのシリーズに出会った時、主人公は小学6年生だったのに、今作での彼は、中学2年生になってました。いつのまにか、わたしのほうが歳上に……。

 それでも、これまでの事件同様に、彼は、自らの推理を披露する際、酷く苦悩します。最新作では、それが少し変わっていきそうな予感。新たな登場人物が、これからどのように絡んでくるのか興味がわきます。


 今回の事件の舞台は、洞窟内に建てられた奇怪な屋敷『鬼哭堂』です。綾辻行人さんの『○○館の殺人』のように、凄惨な事件ではないのですが、確かに殺人事件が起きます。その事件に、この作品の骨格である『神楽』がどう関係してくるのか……?

 主人公の俊介が言い淀む、事件の動機はなんなのか……? 語られた後で驚くかもしれませんよ。確かに、その伏線が張ってあった……と。

 あ、未読の方の楽しみを奪ってはいけませんので、これくらいで……。


 さて、26冊目は、『ミステリー』です。

 わたしが、日本のミステリーにはまったのは、小学校の3年生くらい。一過性で声が出なくなって暫くの頃だったと思います。これ以前も、ドイルとかクリスティとかは読んでいたんですけど……。それらは、所謂いわゆる、低年齢向けのハードカバーでした。

 父の本棚で見つけて、最初に読んだ『おとなのミステリー』は、東野圭吾さんの『十字屋敷のピエロ』でした。その時、一緒に引っ張り出してきたのが、太田忠司さんの『月光亭事件』で。でも、どちらも結構な事件が起こって……。

 この時の、主人公・狩野俊介くんは、小学6年生だったはず。歳の近い主人公に惹かれて、シリーズものの続きに手を出した……記憶があります。第2の事件『幻竜苑事件』は、子ども心にも怖かった。家でひとりの時に読んじゃいけないって、当時、思いました。今は、だいじょうぶですけど。


 今回も、これ、読んだよ〜 とか、これ、おもしろいよね〜 とか、皆さまとお話できると楽しいかな? なんて思ってたりします。

 なので、コメントなど残していただけると嬉しいです。

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