20冊目 『か「」く「」し「」ご「」と「』

 皆さま、こんにちは。

 あさぎ図書館 館長の、浅葱あさぎ ひな です。


 この、あさぎ図書館 ☆異世界分館☆ では、館長であるわたしが、読み終えておもしろかった『本』を、皆さまにご紹介させていただこうかと思っております。

 ここ『カクヨム』ではない世界の物語たちを集めた……なので、異世界分館です。よろしければおつきあいください。


 午後のひと時に、素敵な1冊を……。




    『か「」く「」し「」ご「」と「』

       著者名 住野よる   装画 いつか

           新潮社 新潮文庫


 この物語は……、

    文芸寄 ・・・★★♢★★★・・ ラノベ寄

 ジャンルは……、『恋愛』です。




★★あらすじ、感想などなど★★


 あらすじ……

 みんなには隠している、少しだけ特別な力を持った高校生5人。

 別に何の役にも立たないけれど、そのせいで、クラスメイトのあの子のことが気になって仕方ない__。

 彼女がシャンプーを変えたのはなぜ? 彼が持っていた『恋の鈴』は誰のもの? それぞれの「かくしごと」が照らし出す、お互いへのもどかしい想い。

 甘酸っぱくも爽やかな男女5人の日常を鮮やかに切り取った、共感必至の青春小説。



 感想などなど……

 この物語の登場人物たち、それぞれの視点で、短編の物語の主人公になっているのです。そして、それぞれの主人公は、それぞれ、少しだけ特別な力を持っていて……。

 ただ、その不思議な力で、何か大きなことができる……ということはなく。その力を、自分の意思のスイッチでオンオフできる……こともなく。

 そんな不自由と思われる不思議な力でも、それぞれが、うまく折り合いをつけて、高校生活を送っているのです。

 まぁ、『こんな力を持ってるんだ!』と告白しても、どうにもならないのでしょうね。だから、みんなには秘密にしている。

 そのもどかしさがおもしろいのです。

 

 あるお話で、彼女がシャンプーを変えてきました。最初にその変化に気づいたのが、第1話で主人公になる男の子です。

 でも、その男の子、その事実を口にしたら気味悪がられると思い、言いだせません。

 何故、気づいたのか……? そんな葛藤は甘酸っぱい……と言えば? その頃、この男の子の隣の席の女の子が高校に来なくなりました。今度はこれを、自分がなにかしてしまったのでは……と、悩んだりもします。

 矢印は、まったく別のベクトルを指し示しているのに、何故か繋がってしまうのです。

 その意味に、男の子は不思議な力で気づけるのか……?

 あ、未読の方の楽しみを奪ってはいけませんので、これくらいで……。


 さて、20冊目は、甘酸っぱい『恋愛小説』です。

 わたしが読んだのは『新潮文庫』がレーベルの文庫本なのですが……。

 この作家さんの物語では、『君の膵臓をたべたい』が有名ですよね。たぶん、皆さまも読んだことがあるはず……。わたしが「良かったよ〜」って騒がなくても、きっと皆さまのほうがご存知のはず……。などと考えたりもしたわたしは、打算的でしょうか……?

 でも、この物語もとてもおもしろかったです。

 

 今回も、これ、読んだよ〜 とか、これ、おもしろいよね〜 とか、皆さまとお話できると楽しいかな? なんて思ってたりします。

 なので、コメントなど残していただけると嬉しいです。

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