15冊目 『ミステリなふたり ア・ラ・カルト』

 皆さま、こんにちは。

 あさぎ図書館 館長の、浅葱あさぎ ひな です。


 この、あさぎ図書館 ☆異世界分館☆ では、館長であるわたしが、読み終えておもしろかった『本』を、皆さまにご紹介させていただこうかと思っております。

 ここ『カクヨム』ではない世界の物語たちを集めた……なので、異世界分館です。よろしければおつきあいください。


 午後のひと時に、素敵な1冊を……。




    『ミステリなふたり ア・ラ・カルト』

       著者名 太田忠司

           東京創元社


 この物語は……、

    文芸寄 ★★★★★♢・・・・・ ラノベ寄

 ジャンルは……、『ミステリー』です。




★★あらすじ、感想などなど★★


 あらすじ……

 愛知県警捜査一課に君臨する京堂きょうどう景子けいこ警部補は、絶対零度の視線と容赦ない舌鋒の鋭さで『氷の女王』と恐れられている。

 そんな彼女が気を許せるのは、我が家で帰りを待つ夫の新太郎しんたろうただひとり。

 日々難事件を追ってくたくたになって帰ってくる彼女を、主夫として家事もこなす彼が料理とお酒でもてなしてくれる。そうして夕食を終えて一日の疲れもすっかり癒された頃、景子が事件の悩みを話すと、新太郎が鮮やかに解き明かしていき__。

 旦那さまお手製の美味しい料理と名推理が、今夜も京堂家の食卓を彩る。

 デザートまで取り揃えた安楽椅子探偵譚九編による、連作ミステリー。



 感想などなど……

 この物語のヒロインは、県警捜査一課の刑事なのです。職業柄、常に難事件が彼女のことを待ち受けているのです。

 第1話、この『本』では『一品目』、早々に難事件に遭遇しています。

 それが、『一品目 密室殺人プロヴァンス風』です。

 名古屋市内(フィクションですが……)において、一件の殺人事件が起こります。その家の主人が遺体となって、旅行から帰ってきた妻に発見されるのです。しかし、ドアにはチェーンがかけられていて、外から開けられない。さぁ、密室の完成です。

 この物語に登場する捜査一課、常に捜査が難航します。で、ヒロインが、主人公の推理を聞きたいと持ちかけるのです。


 主人公・新太郎が用意する料理は、簡単に作れるモノが多いのですが、そこには、多分に愛情が込められているのです。理由は、お話の中に出てきますので探してみてくださいね。また、その料理に合わせたお酒が出てくるのも、ミステリーにしては珍しいでしょうか?

 そして、料理とお酒で、ヒロインのそれまでの機嫌の悪さを一蹴して、推理に行く展開がおもしろいのです。どのお話も推理が破綻してない……というのも凄いと思います。流石に本職の推理作家さんです。

 さて、この一品目の密室の謎。主人公はどのように解き明かすのでしょうか?

 あ、未読の方の楽しみを奪ってはいけませんので、これくらいで……。


 さて、15冊目は、『ミステリー』のジャンルからです。

 わたしの好きな推理作家のおひとり、太田忠司さんのです。

 太田忠司さんが書かれてる古いシリーズには、こころに闇を抱えたような、内容の重いモノが多いんです。『霞田兄妹』シリーズや『狩野俊介』シリーズなどなど。わたしは、そういうのも……好きなんですけど。

 なので、皆さまでもおもしろいと思っていただけるモノを探してみました。

 東京創元社(創元推理文庫)刊行というのも、好感度を上げるにはもってこいではないかと。ここのミステリー作品は、根強い人気があって、コアなファンの方々が少なからずいらっしゃると思いますので……。


 今回も、これ、読んだよ〜 とか、これ、おもしろいよね〜 とか、皆さまとお話できると楽しいかな? なんて思ってたりします。

 なので、コメントなど残していただけると嬉しいです。

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