第37話 熟練度上げのついでに金策
さて、まだ日中だから外に出られないし【錬金】の熟練度を上げて行こう。と言っても材料がないから買わないといけないけどね。外に取りに行くにしてもダメージ受けるから委託取引で買う感じになるはず。
何で装備品とかを先に買いに行かないかと言えば、チュートリアルの完了報告の後に受付にいた人にいろいろ聞いてログアウト用の宿や、雑貨屋の位置と防具なんかの装備品を買える場所は既にマップにマークしたのだけど、防具の相場を聞いた感じ今持っているASだとどうやっても足りない。
なので【錬金】や【調合】で作ったアイテムを依頼や委託取引で売ってASをもっと稼ぐ必要が出て来たと言うことだ。
と言うことで専用委託取引のボードを確認してみる。ボードにある閲覧のボタンを押すと目の前にウィンドウが現れた。ウィンドウを確認するとどうやら各カテゴリーに分けられて表示するような形になっているらしい。
ぱっと見、少し探し辛いネットショップと言った感じだなぁ。あ、アイテム名を入れて検索できるようになっている。買うの決まっていたらこっち使った方が早いな。
さっそく検索欄に小薬草と入れて検索してみる。すると出てきたのは小薬草と劣薬草だった。類似品も検索結果として出てくる感じか。とりあえず見たことのない劣薬草を見たけど、これは小薬草の劣化版だなぁ。ほとんど使い道ないし、邪魔だから売りに出しているのかも。劣薬草は今後も利用するこはないだろうから買わないとして小薬草のウィンドウを開く。
小薬草の値段は5~8ASか。Quによって価格が違うと。まあ、最初だし1番Quの低い5AS のやつを買っておこう。数は結構出ているし100個買っておく。これで初級ポーション50個分だから、これに合わせて瓶も50本買っておかないといけないね。
検索で瓶を探してウィンドウを開く。価格は11~19ASね。住民のショップの相場が10ASらしいから少し高めだ。
あ、これはもしかしたら一部は転売とかそんな感じなのかもしれない。小薬草と違ってその辺に生えているわけではないし、住民のショップだと在庫に限りがあるらしいから、ポーションとかのどうしても瓶を使わないといけないので数を使う場合は委託取引で買わないといけない。そうすると住民のショップから在庫いっぱい買って委託取引に割高で流せば多少だけど利益は出るだろうしね。
まあ、そのうちストーリーが進めばこの程度の値段での転売とかは数を売らないと利益に繋がらなくなるから減っていくだろうけど。
まあ、50本くらいならそこまで高額になる訳じゃないから11ASで買っておく。これで1050AS使った。他は今のところ買う物はないし……一応初級ポーションの相場を見てから作業しようかな。
委託取引での初級ポーションの相場は35~50ASだった。ただ、在庫がかなりの数残っていたので委託取引に登録しても直ぐにASが手に入りそうになかった。
どうしようかと悩んでいるうちに総合ギルドの依頼ボードに初級ポーションの納品依頼があったのでそれを受けた。依頼の内容は初級ポーション Qu:E以上を20本納品という物だ。依頼にはQu:E以上と書かれていたけど、どうやらQuをあげれば多少報酬額が上がるとの事だったので頑張って初級ポーションを作った。
この依頼は常設依頼じゃなかったけど、最大100本まで納品可となっていたので100本分納品した。残念ながら最初の方に作った数本はQu:Fになってしまったのでそれは委託取引に35ASで登録しておいた。
依頼の報酬額についてはQu:Eが1本あたり45AS、Qu:Dが50ASになった。何か委託取引に比べて高い気がしたけど、委託の方をよく見たらQuがEとFしかなかったから別に高いわけじゃなかった。納品した初級ポーションはEが67本でDが33本で、合計4665ASになった。材料で使った金額は2200ASくらいだったから戻ってきた額は大体倍になったってところだ。
さてまだ夜になるまで多少時間がある。防具を買いに行くにしてもまだASに不安があるし、もう少しASを稼ぎたいところ。
うーんまた初級ポーションを作って売ればいいんだけどそれだと直ぐにAS手に入らないし、もしかしたらQu:D以上ならすぐ売れそうな気はする。ただ、今の熟練度だと必ずDが出来るわけじゃないしなぁ。それにさっき見たら瓶の値段の最低ASが12になっていたからあんまり買いたくないんだよね。
いや、いっそ作った方が安く済む? 【錬金】の作成可能アイテムには出ているんだよね。熟練度が足りなくて成功率80%になっているけど。うーむ、熟練度上げも兼ねていっそ作った方が安く済みそうかな。
委託取引で瓶の素材の珪砂を調べてみた感じ1個40ASで、1個で瓶が5本出来るらしいから成功率80%で考えると1本10ASになる。それを考えると瓶から作った方が安く済みそうだなぁ。確率だから絶対じゃないけど、作っている内に熟練度が上がればいずれ100%になるだろうし。うん、そうしよう。
と言うことで、委託取引で珪砂を20個購入して瓶を作っていく。
結果、珪砂からできた瓶の数は90本だった。序盤で2連続失敗をした時は元が取れないかもしれないと焦ったけど、その後は失敗もなく作ることが出来た。
これに合わせて90本分の小薬草を購入し、初級ポーションを作りQuがD以上の物だけ委託取引に流してみた。Qu:Dを65ASで偶然できたQu:Cを80ASとやや高めで流したにもかかわらず、それは直ぐに売れてしまった。Qu:Dは50本、Qu:Cは7本流したので3810ASの売り上げだけど、委託手数料が発生するので10%分減ってしまう。なので手元に来るのは3429ASになるのか。元の材料費が1700ASくらいなのでギリギリ倍になって戻って来たようだ。
どうやら委託取引にQu:D以上が無かった理由は直ぐに買われてしまうからのようだ。と言うことは残っているEとFは委託取引に流したところで売れるまでは想像以上にかかるかもしれない。今後委託取引に流すのはD以上にして、Eは依頼用にとっておいた方がいいかもしれない。Fに関しては自分で使うか何か別で使えればそれで使おう。
一応これで【錬金】の熟練度が12%になった。それと同じようにJOB:見習い錬金師のJOB熟練度も12%になった。どうやらJOBに対応するスキルと熟練度が同期しているようだ。もしJOBを見習い調合師にしていたら始めからJOB熟練度が19%になっていたのかな?
スキルとJOBの熟練度が10%を超えたのでステータスに補正値が入った。
また微々たるものだけど、たぶんUWWOはこういった積み重ねでアバターのステータスを上げて先に進んで行くゲームなんだと思う。LVを上げて得られるステータスアップよりもスキルを上げて上げられる回数は先に進むごとに多くなっていくだろうからおそらくそのはず。
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