「過去の記憶」

大国と大国の狭間、南北に広がる無法地帯、"黒い三日月"。

戦争で疲弊した政府軍を反乱軍が壊滅させたのは遠い昔のこと。常に大国間がぶつかる戦場となってきたこのエリアは、東の戦勝国から資本主義が流れ込んだ。生き残った反乱組織は分裂し、水面下で覇権争いを繰り広げながら、じわじわと宗主国に根を伸ばし独自の闇ビジネスを成功させ、大国を地下から支配するまでに拡大した。本国の窮屈な研究所からの逃亡を望んだマッドサイエンティスト達を抱え込み、世界最新・最高峰の技術開発を行い、人道も法律も無視した新兵器や薬物、嗜好品、芸術品、家畜、奴隷、愛玩生物、玩具などを国内外に売り捌くことで肥えたこの都市は、世界中の武力組織、ごろつき、商人、政府、大物から雑魚までありとらゆる者が依存する闇市場として堂々と黒光りしている。

一切のルールはなし。ここは、なんでもありのサバイバルゲームに取り憑かれた者たちがごった返して踊り狂う、ダンスホール。

居場所を失った者たち・・難民、逃亡者、追放者・・この世のサバイバルゲームに敗北した者たちは、今日も必死に生き残る道を探している。



幼い兄弟チゥとパカは、ふらっと遊びに出かけてから8日後の夜に、やっと帰ってきた。

廃墟に張ったテントの出入り口で、母親に派手に叱られている。

「なんてことをしたの!!!

信じられない!!!!!!!」

息子の肩を掴んで激しく揺する。

「あんた達を守るために、父ちゃんがどれほど必死だと思ってるの?!」

「ごめんなさい・・」

「離れないでってあれほど言ったでしょう!!

もう・・・!!!!

お願いよ・・・」

母は泣き崩れた。

「・・もし・・・もし何かあったら・・・」

母のお腹は大きい。もうすぐ次女が産まれる。

兄チゥが、口を尖らせておずおずと言い訳を言う。

「でも、オレたち、ちゃんと帰ってきたじゃん」

そこに弟パカが突っ込みを入れる。

「でも、マロ兄ちゃんとチャコ、まだ帰ってないじゃん」

事の重大さをわかっていない息子たちに、母は真剣な顔で釘を刺す。

「今度、外に出たら、二度と生きて戻って来れないと思いなさい」

これ以上ないほど緊迫した空気に、兄弟は黙り込んだ。

その時、少年たちの背後から幼い妹の声が聞こえ、空気が一変する。

「たーらいまぁあー!」

「・・・チャコ!!」

暗がりの中で元気に手を振っている。

長男アマロの肩に乗せられ上機嫌である。

母は駆け寄り、3才になる娘を抱き上げた。

「怪我はない?痛いところは?何かされなかった?」

チャコは手足をバタバタやって、

「かーちゃん、はらへったあー!」

アマロは疲れた様子もなく、父親を探している。

「父ちゃんは?」

「まだあんたたちを探しに出てるわよ!!」

「まじ?おれ、父ちゃん探しに行ってくる!」

「良い加減にしてちょうだい!!外に出ないでって言ってるでしょう!

もう大人になった気にならないで!」

「もう出られるよ!!!マヌケな警備ロボットもハンターもチョロいし!」

「アマロ!!!!」

「なんで戦わないんだよ!!!!

こうやって黙って大人しくコソコソしてっからナメられんだろ?!?!」

「アマロ!!!!落ち着きなさい!」

「知ってるか?!俺たち、居ないことにされてんだぞ?!?!?!?!居ないことに、だぞ?!?!?!

伝説のドロピアン?!昔話?!?!

ふざけんじゃねぇ!!!!!!!

悔しくねぇのかよ?!?!?!?!

俺たちはここにいるって、負けてねえって、世界に言ってやりゃあいいじゃねぇか!!!!!!!!!!」

普段は父親似で穏やかな長男が、珍しく怒鳴っているのを、家族は静まり返って聞いている。

母親が息子の頬を引っ叩いた。

「戦ってる・・・。戦ってるわよ・・私たちはずっと・・!!

1300年・・いいえ、それより前からずっと・・・森を、一族を、守って・・・今だって・・!!」

母の目は潤んでいる。母にも、一族にも、限界が来ていることを、まだ若い子供たちは理解ができない。

「もうずっと戦力が足りないの・・わかるでしょう?

どの組織と手を組んでも必ず最後は裏切られてきた・・

味方がいないのよ・・・この世界には・・

私たちは恐れられているの。強いから・・体も、心も・・

誰も支配できない。洗脳することもできない。私達は。だから世界から孤立しているの」

「強いなら戦って勝てばいい。強いからこそ勝てるんだろ?!俺たちがこの世で一番だって、頂点に立って言ってやれよ!!!!!」

「あなたの気持ちはわかるわ、アマロ。屈辱なのはわかる。

でも、無鉄砲に突っ込んでも勝てないし、守れないの。

今は我慢して。家族を危険にさらさないために冷静になってちょうだい。

なんとかする方法を探して、父ちゃんたちが頑張ってるから・・」

「なぁ・・母ちゃん・・・。

ほんとは、諦めてるだろ・・・・?」

母の目が、一瞬大きく見開く。

「ほんとは・・・諦めてるだろ」

「アマロ・・・」

「やばいのなんかはわかってる・・でも・・俺は・・。

諦めたら・・こいつらは・・・」

アマロは拳を握りしめ悔しげにうつむいている。

「・・あ!!父ちゃん!!!!」

暗がりから歩いてくる父親の姿を見て、パカが叫んだ。

「やっぱり全員帰ってたか。そんな気がしたんだ」

大柄な父親は、太く穏やかな声でそう言って、狭そうに肩をすくめテントへ入る。

重厚な武装と変装を少しだけ解く。家族全員の顔を見るなり、温かいスープを飲んだ時みたいな顔で、ほっこり笑った。上着を脱ぐと、右手から肩に向かって螺旋状にうねる大蛇の模様が露になった。焦色と煉瓦色で描かれたその蛇は、口を閉じ静かに何かを守っている。左腕を失い、右足は義足、全身に深い傷跡を刻んでいる。

「アマロ、話がある。ちょっと来い」

チャコは、部屋の奥に座っていた祖母に甘えている。

「ばーちゃん、はらへったぁ」

「もちょっと待ってな。大人の話、してっから。

ほれチゥ、パカ、傷診せてみぃ」

「いって!」

「ばかたれが」


8日ぶりに家族全員が揃った食卓。やっぱり美味しい母の味にガッつくチゥとパカ。

「それ、オレのだ!」

「オレのだ!」

「取り合うなら、食べさせないよ!」

母がチゥとパカから小さな骨付き肉を取り上げた。

「お母さん、これも食べる?」

「すり鉢で潰しゃぁ、なんでも食えるわあ」

数本しか残ってない歯を見せて大口で笑った。

チャコは、ぷにぷにの柔らかいほっぺたを汚しながら、自分の皿の料理を夢中で食べている。隣のチゥが、チャコのほっぺたに付いたソースを手で乱暴に拭うと、チャコは「やあだあ!」と言って顔をしかめる。手を舐めてチゥが言う。「それ、不味いだろ?」パカも便乗して言い始める。「もう腹一杯だろ?」「食い切らないだろ?」「兄ちゃんが食ってやるよ」「んやあああああ!!とーちゃあん」チャコは皿を奪われまいと、涙目で父親に助けを求める。叱られる前に一目散に逃げていくチゥとパカ。「ちっ」「くそっ腹減ったな」「これ食えっかな」「それうんこじゃね?」「うんこかどうか、おまえ食ってみろよ」

それを見ていたアマロは、食べかけた肉を口から離し、歯形が付いたまま弟たちに「ん」と言って差し出した。「っしゃーー!!」「さっすがマロ兄ちゃん!」「取り合うならあげないぞ」「パカ、半分ずつ食うぞ!」「きっちり半分だぞ・・おい!そっち多すぎだぞ」「半分だろ」「はなくそ1個分多いだろ!!」どうしても喧嘩してしまう弟に、アマロが呆れて言う。「はなくそ1個ぶん多く食ったって、はなくそ1個増えるだけだ!貧乏くせえこと言ってねえで食え!」


ため息をつくアマロ。

「食いもんなんか、いくらでもかっぱらって来れるのに・・。

目立つことするな、か・・・なぁ、俺たちほんとに、このままずっと、引っ越し繰り返しながら潜伏してなきゃなんねえのか?父ちゃん」

「そうだ。さっきそう言っただろ。隠れて生き延びるだけで精一杯だ。

もう一度言うぞ、散在して踏ん張ってた仲間の最後のグループが2日前、やられた。一人残らず全員だ。遺体がそのままだったし、光線銃で焼けた跡があったから、西の軍が直に来た可能性が高い。この辺の誰かが情報を売ったんだろう。暴力組織、情報屋、ハンター、商人、俺たちを狙うヤツはいくらでもいる。マヌケな国内用警備ロボットだけじゃない。西の特殊機動隊は強い。見た目は同じ機械だがあれは人が動かしてる。ナメてるとお前も手足をもぎ取られるぞ。東の殺し屋もたまに凄腕がいる。凄腕ってのは姿を現さない。完全に気配を消すから、動きを先読みしづらい。

俺たちの情報はバカみたいに高値で取引される。軍が必死で探してる上、絶滅危惧種は金持ち相手の良い商売になる。金だけ欲しいヤツらがでっち上げた偽情報も多い。そこらへんの奴隷を遺伝子編集でドロピアンそっくりに改造した偽物も出回ってる。本物の俺たちにとっては、それが良い目くらましだがな。」

「せめてもう少し・・降伏条件がまともだったら・・道はあったのよ・・」

「降伏条件?」

「西が突きつけてきたバカらしい降伏条件は何だと思う?根絶だ。ドロピアンの根絶。一人残らず、死ねと」

「それ・・戦う以外にないだろ・・・」

「言い伝えではなぁ、昔々、遥か昔、わしらの先祖は、悪魔を絶滅寸前まで追いやったのじゃ。生き残った悪魔が、わしらを恐れておる」

「よく聞け、アマロ。もう一度言う。

もうドロピアンは俺たちしか残ってない。ここにいる7人しか。

お前は、家族を守れ。

その力があるだろ。

どうすればいいか、よく考えろ。

お前の腹が座ったら、戦う術、逃げる術、俺が持ってる全部を叩き込んでやる。」

「赤ん坊が産まれたら、8人じゃあのう」

ばあちゃんが楽しそうに言った。

母がチャコに優しい口調で尋ねる。

「チャコ。大きくなったら、マロ兄ちゃんのお嫁さんになってくれる?」

「うん!」

チャコは、むしゃむしゃと食べながら元気よく答えた。

「チャコはばあちゃんに似てっからぁ。強くて美人で、ボンッキュッボンッじゃ。がはははははっ」

チャコとアマロは目が合った。

チャコは、食べかけた肉を口から離し、歯形が付いたまま、アマロに差し出す。兄たちの真似をしたいらしい。

「ん?・・いいよ、おまえが食えよ」

「ん!」

「いらねって。おまえが食ってデカくなれ。ついでにいい女になれ」

「ん!!!!!」

アマロは、仕方ないので一度受け取り、歯形をつけてまた返す。

「ん」

チャコも同じことをして返した。

「ん!」

「ん!!」

「ん!!!」

「ったく。じゃ半分な」

「はんぶんな!」

ばくっと半分かじって残りをチャコに渡す。満足げに機嫌よくかじりつくチャコ。

アマロは、食べたフリをした口から肉を摘み出し、夢中で食べるチャコの皿の端にそーっと乗せる。皿の中身が増えたことに気づかないチャコは、そのまま嬉しそうに全部たいらげた。アマロは、じんわり何かがこみ上げて、思わず微笑む。

「チャコはばかだなあ」

「チャコ、ばか?」

「うん、ばかだよ」

「ばか、えらい?」

「んああ、えらいよ。」

チャコは、大きく温かい兄の手が頭に覆いかぶさって、髪をむじゃむじゃにしてくれるのが、嬉しくてたまらなかった。



"なぁ母ちゃん。どうしてチャコだけ体の模様がないのぉ?みんなはあるのに。"

"母ちゃんがね・・・祈ったのよ・・強く・・強く・・

ドロピアンの運命を、もう背負わなくていいような子が産まれればいい・・って・・"

"ふーん?

みんな赤と茶色のシマシマあって、動物もある!チゥは足にヒヨコで、パカは背中にアルパカ!母ちゃんは脇腹にウサギ。ばあちゃんはお腹にタカでしょ、チピはぁ・・何だっけ。父ちゃんのは腕にでぇーっかい蛇!マロ兄ぃはぁ、おしりんとこに真っ赤っか蛇!チャコもほしい!"

"じゃあ・・砂で絵を描いてあげようか。どんなのがいい?お腹んとこに描く?"

"んーとねぇ!父ちゃんのみたいなんが良い!あ、でもなぁ、マロ兄ぃのもいいなぁ!どれがいいかなあ"

"じゃあ、全部描いちゃおっか。家族みんなの動物が、チャコのとこに集まっちゃうよぉ。

笑っちゃだめよ、描けないわ。ほら、我慢して。

・・できた。おへそのとこにいるのが、狩人。動物を集める狩人よ。チャコの好きなもの、ほしいもの、なんでも集めてくるの。いいねぇ、チャコ。"


"突然異変だ。遺伝子検査にスルーしていた。チャコなら他の人種に紛れて生き伸びられる"

"奇跡じゃよ。奇跡じゃ。

言い伝え通りじゃ。終焉の時に、奇跡の赤子が産まれると。

闇と光の間を繋ぐ、希望のひとしずくが産まれたのじゃ。"


"おとーーさあああん"

叫んでも、届かない。

"にぃーーちゃーーーん!!!"

手を伸ばしても、父と兄の黒い影は、夕焼けに飲み込まれるように消えていく。

誰かに背後から首輪を引っ張られる。

"やだああああああ!!!"

もがくと、首輪に付けられた、商品のランクを表すプレートが激しく揺れ、美しい夕日を反射して煌めく。


心の中に、声が響く。

"妹が美人でほんとよかったぜ"

"おまえは、うちの子じゃなくなるんだ"

"新しいご主人様のところで、良い子にするんだ。お屋敷から絶対に出るな。そうすればおまえを守ってくれる。絶対に帰ってきちゃだめだぞ。家族のことは、忘れて生きろ。生きるんだ。何があっても。約束できるか?"

"まだ小さいのよ・・!もう少し一緒にいさせて・・・"

"時間がないんだ"

"母ちゃん、泣くなよ。チャコ、嫌じゃないよ。チャコが行けば、みんなが腹いっぱい食えるようになるんだろ?みんな、助かるんだろ?俺、行くよ・・マロ兄ちゃん、チャコ、偉いだろ?みんなを頼んだぞ。"

"チャコ・・・・ああ・・偉いよ・・・・

それで・・・・

いい女に・・・・なったな・・・・

最高だよ・・・・"

兄の声は、震えてそこで止まった。

目の前で、重たい扉が閉まっていく。夕日の光が細くなっていく。

この光が消えたら、もう二度と会えない・・・・


みんな死んだら・・・

会えるかな・・・・

そうだよな?ばあちゃん・・


"わしらはみんな、雫(ドロップ)なんじゃよ。

見てみー。このでっかい水たまりが宇宙。ほんで、この雫がおまえじゃ。

ほんで、こっちの3つが兄ちゃん。これが父ちゃん。"

珍しく雲が晴れている。星空が雫に映って、かえがえのない命を輝かせる。

チャコはばあちゃんの真似をして、水たまりに手を入れ、指先に雫を作る。

"チャコもやるー!えっとぉー、これが母ちゃんでぇ、これがばあちゃん!一番ちっちゃいのがチピ!きゃははっ"

チャコが笑うと、雫は水たまりに落ちた。小さな波紋が、星空を踊らせる。

"あ、みんな死んじゃった"

"生きものも、石ころも、空の星も戦争も、みんな雫じゃ。

宇宙から産まれたひとしずく。みんないつかは宇宙に帰る。

ひとつひとつの雫は、別々のものに見えるが、もとは一つの水たまりからできた。

水たまりに戻ったら、みんな混ぜ混ぜになって、もとの一つじゃ。

何も恐れることはない。いいな、チャコ。

宇宙は不滅じゃ。

わしらも不滅じゃ。形は変わっても同じ一つじゃ。

これから色々あるべがな、何があっても、みんな雫、宇宙のちっちゃな雫だと、思い出せぇ。そうすりゃあキモも座って、頑丈に生きてける。それがわしらの言い伝えじゃ。受け継がにゃあならん。みな、それを知らんから、この世はドタバタしておる・・

ほれ、また星が燃えてるだに・・・・・"



目が覚めた。

ここがどこだか、わからない。

自分が誰だか、わからない。

目の前には、古びた天井から蛍光灯がぶら下がっているのが見える。むき出しの蛍光管の輪っかを、しばらく見つめる。

ゆっくりとまばたきをする。

雫が数滴、こぼれ落ちた。

自分は、涙を流していたようだ。


セミの声がする。

少しカビ臭い畳の匂い。

徐々に記憶が戻ってきた。先週、地元商店会のホコリかぶった電気屋で買ってきた扇風機が、静かに唸って首を振っている。新宿まで1時間余り。疲れた帰宅者を待ち受ける平日5時のベッドタウン。涼しかったはずの海風は、都心を通過するうち熱風に変わり、泣きはらした前髪を吹き上げる。どこかの家の夕飯の匂い。郵便屋の唸るバイク音。風鈴の音。犬の声。子供の声。

こんな時間まで昼寝をするつもりじゃなかったがまぁいいか。

昼からアイスしか食べてない。涙を拭いて台所に行こうとした時、オンボロの階段がきしんだ。父親が登ってくる。

「おう、宿題、終わったかー?」

ああ・・そうだ・・・俺・・・。

畳には、ノートや教科書が散らかっている。アイスの袋も。

そうだ・・・しゅくだい・・・・・やってねぇ・・・・

・・つか、暑っ。


梅雨は明け、うだるような夏とこの人生は、始まったばかりだ。



・・・・・つづく

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