　『大狼（ダーロン）連合』の傘下組織は何種類もあり、それらは完全には把握できておりません。『蛙（ワー）』が確認した限りでも数十を超えています。

　調査を行い、裏の取れた対象を『蠍（シエ）』が排除しましたが、上層部、特に幹部らに関しては一切の情報が得られていません。

　実際のところ、『大狼連合』会長は『輔星（アルコル）』へ参加していて、『星目（シィン）』の一人です。情報隠匿技術の高さは『大狼連合』のお陰であるとも考えられます。

　また、尻尾切りが上手く、傘下組織が危機的状況となり情報流出の危険性が見られた場合、会長、幹部らの指示により排除します。死人に口なしというものです。

　『大狼連合』の会長は顔を出した事はなく、文を使い指示を出します。その指示をだした文はその場で焼却処理が行われます。

　組員と考えられる者たちは『気』の技術が個人によります。

　ただ、幹部と呼ばれる者は『蛇（シゥー）』と同等程度の実力を持っています。

　彼らは連合の幹部であり、傘下組織の幹部ではありません。彼らは傘下組織の中でも有力な組織のボスである事が殆どです。

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