神妙な飲尿で信用を

つぎはぎ

神妙な飲尿で信用を

 セックスが終わった後、僕はいつもみさえをトイレに連れていき、洋式便座に座らせて、股を大きく開かせる。僕はみさえの大きく開いた股に収まるように顔をフィットさせる。


「さっさと出してくれよ」


 僕は神妙な顔持ちでみさえに言うと、みさえは「ちょっとまだ出ないみたいと」ガジガジとまんこに中指突っ込んでかき回す。

 しばらくすると、「あっ出そう」と報告し、その報告を合図に僕は舌を出してみさえの尿を待ち受ける。


 じゃー。じょぼじょぼじょぼ。びちゃびちゃびちゃびちゃ。


 みさえから尿が出て、僕はそれを舌で受け止め、舌に受け止められた尿はじょばーと床に落ちる。


(少し甘くて……しょっぱい。この甘さはきっとチョコレートを食べたのだろう。それで、このしょっぱさは……ポテトチップスの海苔塩だ)


 これはいつも通り。

 僕は尚もみさえの尿を舌で受け止める。


(????????……なんだこれは!!!!!!!!!!)


 僕の目が血走り、拳に力が入る。


(精子の味がする!!!!!!!!!!!!!!)


 わなわなと体が震える。


(僕は昨日も今日もみさえに精子なんて飲ませてないぞ!!!!!!!!!!!!!!)


 ということは!


「みさえ!!!!!!! 浮気したな!!!!!!!!!」


 僕は右手でみさえを殴る。みさえは体勢を崩し、痛そうにするが、殴るのをやめる気はしない。


「お前は!!!!!!! 僕の!!!!!!!!! 信用を裏切った!!!!!!!!!!!」


 みさえの尿から精子の味がした。ようするにみさえは僕以外の男の精子を飲んだのだろう。


「クソがよ!!!!!!!!!!!!!!」


 みさえの両方の眼窩に中指を突き立て、ぐちゃぐちゃに目玉を掻き出す。それでも怒りは収まらず、みさえの尿道に台所からもってきたつまようじを刺す。刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す。

 みさえの鼻の穴と蛇口をチューブでつなげ、みさえの鼻に水を流す。しばらくするとみさえの口からゲロが混じった水が流れてきた。


 僕はそこでやっと怒りが治まった。


「もういいよ。……僕たち別れよう」


 みさえの顔はぐちゃぐちゃになった目玉と、ゲロ混じりの水で汚れている。流石にやりすぎたと思った僕は、みさえの顔を便器の中に突っ込んであげた。


 家から出た僕は、ため息をつく。


「災難な一日だった」


 そう呟くと同時に、いちかから電話が来る。


「どうした?」

『さっき電話出なかったけど、まさか浮気?』

「いやいや。浮気なんてしてないよ。心配させたのなら謝るよ。今からコンビニいくけど、何がいい?」

『うーん……じゃあハーゲンダッツのバニラで!』


 


                   神妙な飲尿で信用を『END』

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