第四章 西風を裂く剣

第三章までの登場人物

※「姓 名(あざな)」の表記です。史実人物でも字やいみなが文献に残っておらず不明の人物は、作劇の必要に応じて当時の命名法則に則り架空の名称を付けております。予めご理解ください。




趙英ちょうえい慧玉けいぎょく

 二十歳。役人の娘ながら西域に修行の旅に出た。剣と内功の使い手。近視眼という弱点がある。


呼狐澹ここたん

 十三歳。南匈奴みなみきょうどの少年。騎射の使い手。家族の仇討ちの為に趙英に弟子入りを申し出、剣術と内功の腕を上げている。


緑風子りょくふうし

 年齢不詳で外見は三十歳前後。道士を自称する飄々とした優男。点穴てんけつの使い手。金を多く持つが、その出所は怪しい。




趙昂ちょうこう偉璋いしょう

 趙英の父。涼州の役人で参軍の職にある。


王異おうい薊華けいか

 趙英の母。古書に通じていて聡明だが、儒教倫理に厳しい。「涼州の貞婦」として名が通っている。子供たちに学問を教えている。


趙月ちょうげつ士朧しろう

 趙英の弟。十三歳。嫡子として教育されている。




馬超ばちょう孟起もうき

 関中かんちゅう軍閥の猛将。反乱を起こすが潼関どうかんの戦いで敗れる。再起を図るために涼州の支配権を狙う。


浥雉ゆうち

 馬超の妻。武都氐ぶとていの族長である千萬せんばんの妹。後世の史書では楊氏ようしと呼称される。


龐徳ほうとく令明れいめい

 馬超軍最強の猛将。その武功は馬超をも凌ぐが、主と異なり義に厚い好漢。



楊阜ようふ義山ぎざん

 涼州参軍。能力を買われて中央に召されるが、韋康の願いで涼州に留め置かれる。潼関の戦いでは曹操軍に献策した。


尹奉いんほう次曾じそう

 涼州従事。趙昂や楊阜と共に涼州の地で名を上げた優秀な役人。




何冲天かちゅうてん

 呼狐澹の家族を殺害した、顔に傷跡のある長身痩躯の侠客。何者かの命を受け、馬超軍と韓遂軍を衝突させるべく暗躍する。


莫浪風ばくろうふう

 渭水いすいを縄張りとする水賊の頭目。優れた内功の使い手。




曹操そうそう孟徳もうとく

 華北一体を勢力圏に治め、後漢朝廷において丞相じょうしょうの地位にある当代の覇者。合理的であるが苛烈な方針に、多くの反乱者を出している。


夏侯淵かこうえん妙才みょうさい

 曹操から絶大な信頼を受けている旗揚げの頃からの旧臣。長安ちょうあんに駐留し、関中一体の反乱鎮圧を任されている。


徐晃じょこう公明こうめい

 夏侯淵の副将。堅実な将でありつつ、武功にも優れる武人。


張郃ちょうこう儁乂しゅんがい

 夏侯淵の副将。前線の将として徐晃と共に武勲を競い合った仲。




尹賞いんしょう公賛こうさん

 冀城で王異から学問を学んでいる少年。尹奉の長子。


姜維きょうい伯約はくやく

 冀城で王異から学問を学んでいる少年。




韓遂かんすい文約ぶんやく

 関中軍閥の一人で、潼関の戦いに参戦するが、馬超とたもとを分かっている。故郷である金城きんじょうで再起を図る。


閻行えんこう彦明げんめい

 韓遂軍随一の名将で、かつて一騎打ちで馬超に勝利している。韓遂と曹操の仲介をしていた事で両者の板挟みとなっている。




韋康いこう元将げんしょう

 涼州刺史しし。曹操の腹心である荀彧じゅんいくに推挙され「ドブ貝から採れた真珠しんじゅ」と評される。平時は優秀な政治家だが、優柔不断で戦は苦手。馬超に謀られ殺害された。


閻温えんおん伯倹はくけん

 涼州別駕べつがで、上邽じょうけい県の県令けんれい。関中から逃れてきた馬超に上邽を追い出される。冀城包囲戦において馬超によって殺害された。


董卓とうたく仲穎ちゅうえい

 後漢皇帝を擁立し天下を覆いに乱したが、最後は腹心の呂布りょふに殺害された。物語が始まった時点から二十年近く前に死んでいる。






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