天使に中指を立てた日

天使に中指を立てた日

どうしようもないほど恐ろしくて

一寸先へも踏み出せない

現実という名の地獄へと

扉を開ければもう戻れない

いつまでもずっと眠ってる

いつまでもずっと眠ってる

悪魔と目が合うおはようさん

さあ　今日は何処へ向かおうか

人間に生まれた過ちに

喉が避けるまで泣いて謝る

いつまでもずっと目は閉じて

気づいたらもうそこはあの世

そんなことを期待して目を閉じた

幾度目もの失望と共に　私の部屋に朝日が差し込む

水槽の中で飢え死んだ金魚

密室の中に閉じ込められ共食いした仔猫

宙返りバトが頭を打って死ぬ頃

私はこの世界から消えることを夢にみて眠る

スズメがよく水浴びをしていたあの公園で

野良の三毛猫が遊び半分に体を切り裂かれ息途絶えた

早朝に空き缶を拾って生計を立てるホームレスのおじさん

苦しみために生まれてきたこの私

いつまでもずっと眠ってる

いつまでもずっと夢みてる

いつまでもずっと眠ってる

いつまでもずっと夢みてる