チートスキル【宝具生成】を持ちの俺でしたが追放されたので新たな仲間と冒険していきたいと思います〜「強武器がないせいで攻略できない」と言われても今の仲間と王女様に独占されてしまったしもう遅えんだよ〜
第7話下位魔族ではなくて、上位魔族が勝負を仕掛けてきた。
第7話下位魔族ではなくて、上位魔族が勝負を仕掛けてきた。
暗くなりあたりが闇に包まれた頃、
「ふは…あははは!ここが民家か!こんなものぶっ壊してくれるわ!」
大きな声が響き渡る。俺は武器を取り出す途中で異常なほど膨大な魔力を感じた。人間だと思っていたが違うみたいだ。
上位魔族だ…なぜこんなところに来たのかはわからないがどうやら俺たちを狙う気ではなく、無差別らしい。
「ハナ!杖を持つんだ。マーリンは弓を持って後方からの支援を頼む。」
俺は2人に指示を出しながら、急いで外へと出た。
ハナに渡した杖は以前【大魔法士】が使っていたものを少々弄ったものだ。剣と杖、両方の役割を果たせることができる。
俺は2階の窓から飛び降りると、すぐさま隣の木に【闇属性上位魔法 鋼鉄線】を張る。そしてそれを伝って地面へとものすごい速さで落下し、着地。
「ちっ…邪魔が出てきたな!」
俺の存在に気づいた上位魔族は俺に向かって舌打ちをすると、【火属性下位魔法 練火】を放った。
どうやら俺の強さを測る物差しを間違えたのか、下位魔法を打ってくるとは…まだまだだな。
と言ってもしょうがない。元々【宝具生成】には隠し機能があり、それによって俺の魔力自体が隠されているからだ。
「残念だったな…お前の腕はもうすでに切り落とした。」
俺はそう言いながら俊足で、前方へと移動。
魔族は俺が言ったことを気にしたのか腕を見ると、やはり綺麗に腕は切れ落ちていた。
俺は魔族に気付かれない様に二回、刃を瞬時にふるったからだ。気づけないのも普通。
「くそっ…だがこうなったらどうする?」
魔族はそういうと闇の中に姿を消していく…現時刻は夜、周りと同化することなど容易いのだろう。
おそらく魔族専用のスキルだろう。中々見つかることができない。
すると近くから何かしらの呻き声が聞こえてきた。
「ゾンビか!こうなったら…【聖剣 モスケレナ】降臨せよ!」
俺がそう言いながら、手に魔法陣を浮かばせて空に向ける。
すると暗闇しか見えなかった空に一本の光がさし、次々にゾンビを光によって蒸発する水のように殺していった。周りには血と怨念しか残らない状況だ。
降臨したときに異常な量の魔力をこいつは放つ。それによって俺が無防備でも余裕で殺してくれる、つまりは殺戮兵器だ。
「おっ…久々だな、出すのは5年ぶりだろうな。」
俺はそう言いながら2本の剣を両手に一本ずつ持つ。
この件は俺が過去3回暴走した時使っていた剣だ…2本あるということはその分強いってことだし、何しろ【大魔法具】がたくさんあるということでもある。
その数およそ80個…パターンに応じて変化も出来る優れものだ。
「レセルクを強化!」
ハナは単純なことを言いながら杖を振る、そして俺はすごく強化されたのだ。
単純なことだが仲良くなければそこまで強化できない、が俺たちはカップル。カップルレベルだと以上に強化が可能になるので、ここまで強化でる。そして詠唱も必要なのだが、杖とハナの相性が良すぎたのか以上なほど早く紡がれていく。
「ヒュン!ヒュン!」
マーリンが上位魔族に向かって矢を放つ、その間に俺は魔力をかき集めることにした。
俺たちは脳内を魔法によってつないでいる、こうすることによって思考などを相手にバレないように伝えることができるのだ。
ちなみに矢を放ってくれとさっきお願いした。こんなにも急なのにしてくれるとは、やはり頼もしい。
「ちっ…【宝具生成】持ちだったか。ならば早めに帰らなければ。」
そして相手はようやく俺のスキルを看破したが、もう遅い。
「そうはさせない。【大魔法具 不神水士】ここでお前は終わりだ!」
俺が逃すかと【大魔法具】を使った瞬間に、周りから水が溢れ出てきて魔族は包まれていく。
この【大魔法具】は捕縛を目的としていない。では何なのか、それは簡単"すぐに水圧によって消す"からだ。恐ろしいほどの魔力を消費する代わりにどんな相手でも圧死させることが可能だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます