異世界小説メーカー:誰でも書ける異世界小説  異世界小説を書きたい人、これを読めば、サルでもナメクジでも美少女でも異世界小説を書ける!

愛田 猛

プロローグ:異世界小説メイカー、メイちゃんとの出会い



あなたは道を歩いている。

すると、道の端っこに何やら高級そうな本が落ちている。革で装丁がされているが、タイトルがない。

開いてみると「異世界小説メイカー」とある。

面白そうだ、ということでもう一ページ開いてみたら、そこにはこう書かれている。

「あなたは異世界小説を書きたいですか?書きたいならページをめくってください。

そうでなければ本を閉じてください。その気がないのに先に進むと後悔しますよ!」


なんだこれは…あなたは戸惑う。異世界小説?なんだかよくわからない。異世界を舞台にした小説なんだろうが、予備知識はほとんどないといっていいだろう。だが小説を書いてみることには興味がある。

そこでもう1ページめくることにする。


「異世界小説を書くことに興味がある、と判断しました。では発現します!」

突然、あたりが暗くなり、あなたは気を失う。


ふと気が付くと、自分の部屋でパソコンを開いている。あれ?どうしたんだろう、と思うが、それよりももっと重要なことがある。部屋の中に、かわいらしい女の子がいるのだ。しかも髪の毛は青く、腰くらいまである。背は小さめで、150センチくらいだろう。ビキニのような革の服を着て、その上からあなたのワイシャツを羽織っている。

「はあああああ?」

あなたは混乱する。いったい何があったのか?


「まあ、まずは落ち着いてください」女の子は言う。そういわれてもあなたは全然落ち着かない。何が起きているのか理解していないから。

「なんで、君がここにいるの?君はだれ?」


「私は異世界小説メイカーです。あなたはさっき本を開きましたよね。それによって私が発現したんです。私が出てきたからには、もう大丈夫。あなたは立派な異世界小説作家になれますよ。いえ、私がさせてみせます!

彼女はそういって胸を張る。意外に大きく、ちょっと揺れる。あなたは彼女の胸の谷間を見てしまう。


「どこ見てるんですか!レディに向かって失礼でしょうが!」女の子は大声を出す。


「あ、ごめん…」あなたは反射的に謝る。だがそこで気づく。

「いや、ここは僕の部屋だし、君はいったい何者?」あなたはまた彼女に尋ねる。


「ですから、私はあなたが開いた異世界小説メイカーです! 呼びにくければ、メイちゃんでいいよ~」

どうやら、さっき開いた本が関係しているらしい。まあ、夢なんだろう。それならできるだけ楽しめばいいや。あなたは思う。


「あ、えっちなことをするのはダメですよ~小説の中ならいいけど、私に対して何かしたら大変なことになりますからねっ!」


夢から覚めるだけじゃないのか?ほかにペナルティあるのかな。まあいいや。

とりあえず害はなさそうだ。


「あなたを異世界小説家にするため、メイも頑張りますから、あなたもしっかり努力してくださいね! テキストは渡せないから、私のいうことをよく聞いてくださいね。必要ならパソコンでメモをとってもいいですよ。ただし、メモ以外に、実際に小説をパソコンで書いてもらいますから、マルチウィンドウのソフトを使うか、あるいは違うソフトを使ってくださいね。」


まあ、とりあえず従ってみよう。あなたはパソコンを立ちあげて、テキストエディタを起動する。ウィンドウがいくつも開けるやつだ。


「授業のメモのページと、小説ページを作って、保存してくださいね。」

あなたはそれに従って「異世界小説」というフォルダを作り、「メモ」「小説1」というファイルを作成する。


「できましたね。では、メイちゃんによる、異世界小説作成授業、はじまりはじまり~ あれ?なんで拍手ないの? ノリ悪いね。それじゃあいい小説書けないよ!」

怒られてあなたは理不尽だ、と思う。


「はい、もう一度!では、メイちゃんによる、異世界小説作成授業、はじまりはじまり~」 あなたは、いやいやまばらな拍手をする。


「だめだめ。もう一度! メイちゃんによる、異世界小説作成授業、はじまりはじまり~~」

あなたはやけくそになり、大きな拍手をする。なぜか、空からどんどんぱふぱふ、という効果音が響いてくる。


そして授業が始まる。


異世界小説の完成に、一歩近づく。


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読んでいただいて、ありがとうございます。


ラブコメ「今日から幼馴染!」もよろしくお願いします。


今日から幼馴染!

https://kakuyomu.jp/works/16816410413933088813


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