第6話 遊び

<遊び>


「やっとフェニックスまでたどり着いたぞ! 

これでやっと宝を手に入れることが出来る!」


「そうだな! チームを組んで戦う選択をして良かった。やはり力さ。俺たちのようにずる賢く、力のある奴がやはり勝ち抜けるんだ」


「そうだな」


「それでは、いよいよこの最強の剣『ラグナ・カリバー』でフェニックスを倒すぞ!」


二人組が勢いよく走り出したその時だった。


遠くから声が聞こえてきた。


「よくぞ、ここまで来てくれた」

そこにはオッドがいた。


「あなたは、社長のオッド。フェニックスはどこに?」


「フェニックスはいないさ」

オッドは笑いながら答えた。


「それじゃ、このゲームの最終ステージは何なんだ」

二人組の一人が不満そうに言った。


「やっと会えたね。やはり君たちは生きていたんだね。探したよ。本当に。まさか偶然にもこんな“お宝”を私が見つけるなんてね。もうこの世には無いと思っていたからね」

「何のことだよ! 何の話をしているんだよ!」


二人組のうちのもう一人が問い詰めた。


「そう、焦る事はないさ。ゆっくり楽しもうじゃないか。」


オッドは終始笑っていた。

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