第18話濃い1日

「どっと疲れた」


私は、ベットに倒れこむ。

まだ、1日しか経っていないのに、1週間は経った気がする。


「お兄ちゃん、ママの料理、美味しかったね」

「まさの、おふくろの味だね」


ふたりはがつがつ食べていた。

この小さい体に、よくスペースあるな・・・


「あなたたち、少しは遠慮しなさいよ」

「ママとパパが、子供は遠慮するなって」


たく・・・


「ねえ、ベクちゃん、モワちゃん」

「何?お姉ちゃん」

「あなたたち、生物だよね?」

「そうだよ」

「といことは、当然・・・」


ふたりは頷く。


「おねしょ、しないでよ」

私の問いに、ふたりは、口を揃えて答えた。


「そこまで、小さくないよ」

「なら、いいけど・・・」


この子たちは、男の子なんだから、お兄ちゃんの部屋のほうが・・・


「お兄ちゃんは、『咲代、お姉ちゃんと、寝なさい』って・・・」

「訊いたの?」

「うん。いざというとき、守ってやってくれって」


ぬいぐるみみたいな子に助けられても・・・


「お姉ちゃん」

「何?モワちゃん」


「妙な事したら、大声だすからね」


しないわよ


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