ミュージックアビリティワールド
りふぃあ
第1話 学校生活はそう上手くいかない
僕の名前は梶山修魔、高校1年生だ。
友達はあまり作れることもなく、1週間が過ぎてしまった。...って本当は友達たくさん作って学校生活楽しもうと思ったのに!ということを考えながら歩いていたら学校についてしまった。ガラガラと教室のドアを開けて素早く自分の席につき、もちろん友達がいないから話す相手もなく考え事をする。そして僕がなぜ友達を作れなかったかを説明しよう。あれは高校の入学式に行く途中だった時だった。
いつもと違う道を通りながら学校に向かっていると、初めて見る店があった。その外見はとても人が入れるような雰囲気ではなかったものの、少し興味本位で入ってみたら。死にそうな顔をした老人が椅子に座っていた。通路にはガラクタがたくさん置かれていて、よくわからない物が沢山店に並べられていた。そこで目についたのが一枚の楽譜だ。僕はその楽譜に体か吸い込まれるように近づいてそれを手にとった。すると、座っていた老人が声をかけてきた
「その楽譜は私が世界を旅したときに買ってのう、他にもたくさん買ったんじゃが、何処かで全部バラ撒き散らしてしまってそのいちまいしかないんじゃよ。私は音楽史が好きで、各地の有名な作曲家の楽譜の原稿そのものを買い占めてたんじゃよ。しかし、もうその楽譜は要らないからお主が持っていてくれんかの?もちろん無料じゃ」
「そんな貴重なものなんてもらっていいんですか?」と僕は言った。昔僕はピアノを少ししていて、原稿の凄さがとてもわかるからだ。
「私もそう長くは生きれん。だから持っていってくれ」
そう言われて仕方なく貰うことにした。
「ってもうこんな時間!」
そして入学初日から遅刻をしてしまったのだ。
先生から少し怒られたものの無事に入学式を終え、そして家に帰って楽譜をもう一度見ていた。
「なになに、ってこれ!シューベルトの魔王じゃないか!」
あまりにも有名な作曲家の楽譜だったので驚いてしまった。...とその時楽譜から光が出て僕の体の中に取り込まれていってしまった。この時何が起きたのか分からなかったが、体に取り込まれる様子はしっかり見えいた。状況がつかめないままベットで横になっていたら寝てしまっていた。そして、朝その変化に気づいた。なんと腕に「魔王」と刻印が刻まれていたのだ。何度洗っても取れず、絆創膏を貼っても治らなかったので、直ぐに原因に気づいた。絶対に楽譜のせいだと。状況がつかめないまま学校に行き1時間目の音楽の授業を受けていた。あの魔王という刻印は何だったんだろう...と考えているといきなり先生に当てられてしまってとっさに「魔王」と言ってしまった。すると、なんと言うことでしょう、刻印が急に光りだしてしまったのでとっさに教室を出てトイレに駆け込んだ。そして恐る恐る腕を見てみるとやはり光っていた。よく分からないまま教室に戻り、先生には腹を壊しましたと嘘をついてなんとかごまかした。そして2時間目の体育の体力調査の時に事件はおこった。横5人でならんで、50mを走ろうとして、足に力を入れたその時気がついたらゴールしていた。
「き、記録は、3.5秒!」
と先生が言った瞬間、別のとこで体力測定をしていた生徒達がみんなポカーンとした顔で僕を見ていた。僕も何が起こったか分からなかったが、絶対刻印のせいだとわかった。体育が終わったあとみんなからたくさん声をかけられた。
「ほんとに3.5秒だったの?」
「絶対嘘だろー」
と言われてとっさに
「タイマーが壊れてたらしいよ、本当は7.8だよ」
と言ってしまった。この事が拡散されれば確実にやばい気がした。そしてようやく家に帰りネットで魔王の楽譜と調べた。そして気づいてしまった。歌詞の所に、「風のように馬を駆り」と書いてあってようやく理解した。
僕はなんやかの理由でシューベルト加護的な物を取り込んでしまったのかなと...
そして試しに目を閉じて精神を集中させるとこの能力について頭に浮かんできた。僕は主に、風の様に高速移動が出来る事と、魔王の怨念という能力が出来る事と、夜はその能力が高まるどういう事がわかった。魔王の怨念というの能力は、自分の周りに魔王の怨念を放つことにより威圧感を出し、相手を少しの時間動けなくするものらしい。....
という感じで僕は友達を作ると能力のことがバレてしまう恐れがあるから、作らないようにしたということだ。それと同時に僕の能力者としての物語がはじまるのだった。
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