第32話 怒涛の掘り師ね!
第7部隊特殊部隊と一緒にドワンゴ国の地図を持って各地を探索中!
「この山は石炭と鉄鉱石ね。少しだけ銀鉱石もあるかな」
「そんな事まで分かるのか?」
「うん。大体の位置まで分かるよ!」
プラムが地図にドンドン書き込んでいく。
「あ! ここはイイ! ミスリル鉱石と金鉱石、ルビーね」
「マジか!? ここ山じゃないぞ!」
山以外の所でも鉱物があればスキルに反応するよ。
「わわ! この山スゴ! ダイヤモンドと魔鉄鋼、エメラルド、サファイア!」
うは〜〜 ドワンゴ国ってお宝ザクザクじゃん!
「ドワンゴ国の伝承は本当だったのか……」
ソウガはギッシリ書き込まれた地図を見て呟いた。
「困った時は掘れ。コツコツコツコツ奥まで掘れってな」
「素晴らしい伝承だわ! なぜ私ドワーフじゃないの!!」
最高だわ! ドワーフ族は良く分かっているよ!!
「むむ! 変な反応あり! この小さな山、ドワン岩っていう鉱石があるわ。かなり深い……量はそこそこね」
「ドワン岩だって!?」
「間違いないわ」
「ドワン岩はドンガ王の大戦斧『グランドワンアックス』の素材と言われる伝説の鉱石だぞ!!」
「へぇ〜〜 あの斧凄そうだったけどやっぱり特別製だったんだ」
「王家に伝わるドワーフ族の至宝さ!」
フムフム……でもこれはちょっと深いから掘りに行くのは大変そうだ。
「近くて浅場、でも良い鉱石が多く取れるって所から始めた方がいいかな」
「そうだな。敵がいつ迫ってくるか分からない状況じゃあ、のんびり深掘り出来ない。ドワン岩を今の技術力で加工出来るかも定かじゃないしな」
ムム……ソウガにしてはマトモな事を言うな。
「埋蔵量の多そうな魔鉄鉱石から掘りましょう。鉄よりも硬くて良い素材らしいです」
プラムの進言する場所は私の住むガガンゴ村から近い。
第7特殊部隊は戦闘から離れて採掘をする事になった。
ベテランのドワーフさん達にどう掘り進めれば良いのか、指導して貰いながら掘っていく。
「ウラ! ウラ! ウラ! ウラァァァァ〜〜!!」
採掘師特化型ハルカとして怒涛の掘りを見せる!!
コツン! うっし! キターーーー!!
「魔鉱石の層に到達したよ!」
「若いもんは凄いのぅ〜〜」
指導してくれたお爺さんドワーフもビックリの早さだ!
第7特殊部隊のみんながリュックサックに魔鉱石を詰め込んだら『フォックステール』の工房まで運んで貰う。
この魔鉱石はここで加工する。ドワーフさん達の鍛治施設は銅と鉄を作っていて忙しいらしい。
「そうだ、ハルカ。向こうの施設で母ちゃんが錬成を始めたぞ」
「もうスッカリ体調もいいみたいね」
「今日ここに来るって言ってたな」
錬成師かぁ〜〜 早く見てみたいな〜〜
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます