第2話 爆炎でワンパンね!
勇者様のパーティーに連れらてゴブリンが居るという森に来た。
「ここにゴブリンを1匹連れてくるから倒してくれ」
「は、はい! やってみます!」
ゴブリンってスライムよりかなり強いはず。大丈夫かな?
パーティーメンバーの人がゴブリンをグルグル巻きに縛って私の前に連れてきた。そして縄を解く……
私は魔法を唱える準備をすると勇者様がスッと手を上げて私を止めた。
ジッとゴブリンを見ている。どうもゴブリンは硬直して動けないみたいね。
「パーティーメンバーがこうやってモンスターを動けなくするから、硬直を解いた瞬間に魔法を打ち込んでくれ。僕達は遠くに離れておくから。そうすれば君だけに経験値が入るって仕組みさ!」
何かズルイような……まあ楽そうでいいけどね!
「は〜い! いつでいけま〜す」
私は勇者様から貰った豪華な杖をゴブリンに向けた!
勇者様達が遠くへ離れていく。そして……
ピクピクっとゴブリンが少しだけ動いた!
「
私が唯一使用出来る炎魔法をゴブリンに打ち込んだ!
青白い炎の大火球がゴブリンに炸裂したわ!!
狐火は普通の炎魔法のファイアボールとは違い、着弾してからも燃え続けるという特殊性能がある。
消えろと念じるか私の魔力が無くなれば炎は消える。
消えろ!
ゴブリンは弱いみたいであっという間に燃え尽きて灰になってしまったわ!
勇者様達が私の所に戻ってきた。
「凄いじゃないか! レベル1でゴブリンをワンパン出来る何て!」
「ありがとうございます! 初めてモンスターを倒しましたが楽勝みたいです!」
「ギルドのエースアタッカーになるのは間違いないな!」
「既にBランク魔導師並みの大火球だったぞ!!」
勇者パーティーの皆さんが口々に私を褒めてくれる。
最高の気分ね!!
フフフ! これから私はエリートコースを駆け上がっていくんだわ!
「よし! 一気に行くぞ!」
勇者様がそう言うとパーティーメンバーが散らばってゴブリンをドンドンと連れてきた。
ゴブリンが山積みになっていく!
「さっきと同じ要領だよ。慌てずに魔法を打ってくれ。これでレベル5位にはなるはずだ」
ゴブリンに豪華な杖向けて構える!
ピクピクっとゴブリンが動いたので……
「
炸裂した青白い大火球がゴブリン達を焼き尽くす!!
あっという間に灰なってしまったわ! さすが私ね!
勇者様達が戻ってきた。
「ハルカ、冒険者カードを見てくれ。レベルアップしているはずだ。ここではもう上がらないから移動するよ!」
冒険者カードは特殊な魔術具でレベルが上がるとカードの内容が自動的に更新される。
私は冒険者カードを確認する。もうレベルアップしたかと思うと嬉しくてドキドキしちゃうね!
ハルカ 大魔導 レベル 1
魔法 狐火 追加効果 燃焼継続
「はひ?」
思わず変な声が出てしまった……レベル上がってないんですけど〜〜 このカード壊れてませんか〜〜??
「あの……勇者様、レベルが上がってませんよ?」
「ん? そんなはずは……んん?? 失敗したかな?」
高レベルである勇者様パーティーを組んでいるとみなされるとゴブリン程度を何匹倒して経験値は貰えないんだって。
それから何度もやり直したり、やり方自体を変えてみたけど私のレベルは上がらなかった。
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