ラーフィアの野望!からの!初チュー!
ラーフィアちゃんの魔王としての野望は
『全ての男のアレをちっちゃくするコト』!
しょーもないっ!でもヤバいっ!
ちっちゃくする以外の何かを思いつかなかったのかなっ!?
「そんなのって、さすがに女神じゃダメだと思うのね。だから!私は魔王になって、男のアレをちっちゃくして!全ての女の子を!汚らわしい男のアレから守りたいの!」
熱い!熱いよラーフィアちゃん!
でもねラーフィアちゃん!その野望、ヤバすぎです!
男のアレをちっちゃくするなんてっ!
なんて言うかね!
男の夢とか希望が失われる!みたいなね!
ここはっ!
なんとか説得をっ!
「でもでもラーフィアちゃん!アレをちっちゃくしちゃったらっ、子供作れなくなっちゃうんじゃないかなっ?」
俺の『コヒカリ君』が童貞のままちっちゃくされるのは流石にっ!悲劇的じゃないですかっ!?
今、俺は!全世界の男の味方ですよっ!
ワールドワイドに男の股間の味方ですよー!
「なにそれ、そんなワケナイじゃない。要するに子種が出ればいいんでしょ?」
まあ、ね!そうなんですけどねっ!
「えっ、あのっ、ちっちゃくって、どのくらいの大きさにっ?」
思わず聞いちゃいましたよ。イエこれは確認ですよセクハラじゃ無いですよー!
「わかんないよそんなの。本人の小指くらいでいいんじゃない?」
マジすか!
冷めた目で答えるラーフィアちゃんの目が笑ってナイ!
小指っ!
こゆびっ!KO!YU!BI!
コユビってええええええ!
思わず自分の小指を確認!
……これはっ!
ちっちゃっ!今の俺の手は女の子の手だからめっちゃちっちゃい!
コヒカリ君よりちっちゃいですよっ!
「私はねヒカリちゃん。男がキライ。めちゃめちゃキライ大嫌い!!でも男がいないと種の存続が出来ないってコトも解ってる。だからねヒカリちゃん」
ラーフィアちゃんが俺を真っ直ぐに見つめ、カワイイ口から放たれたもう一つの案は!
「ちっちゃくなるのがイヤなら、むしろ無くすっていう選択肢があってもいいと思うのよ」
その選択肢今すぐ破棄出来ませんかねラーフィアちゃん!?
さらに悪い方に向かう選択肢ってどうなの!?
股間の
うわ!想像しちゃったっ!!
ダメダメ無理無理!『主役』あっての
そう!例えるなら!
ミートの無いミートソース!
ガーリックの無いペペロンチーノ!
アサリが入って無いボンゴレ!
全部パスタっていうのがアレですけども!
なんならパスタ無しパスタソースのみ!的な!
主役がいないってそういう事なのでは!?
「性欲と淫欲しか無いような男共には、それぐらいがちょうどいいと思うの!」
「えっ、あの、男共って、小さい男の子とか、おじいちゃんとか、神様校長先生も……全部なの?」
「ヒカリちゃん……魔王に慈悲は必要無いと思わない?」
イヤイヤイヤイヤ!無慈悲が過ぎやしませんか魔王ラーフィア様っ!
「あのあのっ!魔王側にも男っているんじゃないのかなっ?それはどうするのっ?」
「ヒカリちゃん……魔王に慈悲は必要無いと思わない?」
イヤイヤイヤイヤ!無慈悲が過ぎやしませんか大魔王ラーフィア様っ!
「要するに子種があればイイだけなんだし、アレがちっちゃくなろうが、無くなろうが何も問題無いでしょ?叔父さんみたいにおっきいのなんて女性に対しての冒涜と暴力と虐待としか思えない!!
私はねヒカリちゃん。声を大にして言いたいの!年がら年中発情期なんて間違ってる!
人間は!魔王は!そんなに浅はかな動物じゃ無い!」
イヤ、浅はかな動物ですよ人間は!魔王側だってきっとそうですよ!?
食べて、寝て、勉強して、働いて、遊んで、年がら年中エッチなコトして繁殖する動物だと思うのですよー!
だいぶコジらせてるな、ラーフィアちゃんっ。
て言うか、叔父さんのはそんなにおっきかったのデスカっ!?
「えっ、でも、あの、その、えっちしないと……それにっ!男の人と、その、愛し合いたいって女の人はどうするの?」
「子作りのコト?それ、いる?要らなくない?体外受精だって一般的に可能な時代なんだよ?
私は!男の性欲に!臭くておっきいアレに支配されるような世界なんていらない!全女性の目を覚まさせてみせるわよ!」
そんなに臭くておっきかったんですかね、おじさんのアレは!でも、みんながみんな臭いとかおっきいとは限らないと思うんですよ!
男のアレなんて同性としてニオイ嗅ぐ気にもならないからわかんないけど!
大きさなんて比べたくもナイし!
決して俺のが『コヒカリ君』だからってワケじゃ無いんだからねっ!
でもね。やっぱりね。
エッチは要りますよ必要ですよラーフィアちゃん!
エッチは愛!愛はエッチ!って思うのですよー!
全ての童貞君達は!イヤ、全ての男達が『頭の中は年がら年中エッチな事で一杯だ!』と言っても過言では無いと思うのですよー!
夢見ているのですよ、女の子とのイチャイチャちゅっちゅをー!
そうじゃない人もっ、ボーイズラヴオンリー的な人とかも中にはいるかも知れないけれどー!
アレをちっちゃくされたり、無くされちゃうのはイヤですよおお!
全男性陣の心の叫びを代弁しますよ、男の
「あのねラーフィアちゃんっ!女の人の胸って、女性のシンボルって言うでしょっ?同じように男の人にもシンボルがないと、ねっ?男性の象徴というか、アイデンティティーというか、ねっ?」
「……男の股間にアイデンティティーなんてあってたまるものですか。じゃあ、なに?私みたいな貧乳には生きる権利さえ無いの?」
「まさかそんなっ!ラーフィアちゃんは貧乳じゃないようっ!」
「さっきから男の味方するような言い方だけど、まさかヒカリちゃん、あなた……」
ぎくっ!なんか勘づいちゃったのラーフィアちゃん!?
「男の人とえっちしたコトあるのっ!?」
「ナイナイ無いようっ!なんてコト言うのラーフィアちゃんっ!?想像するのもイヤだようっ!?ボクはっ!女の子の方が好きっ!」
思わずおっきな声出しちゃいましたよ。
女の子の方が好きって言っちゃいましたよ。
だって、童貞のままBLの世界なんて行きたくも無いですよっ!?イヤたとえ童貞じゃ無くても無理ですよ!
「……そうだよねっ。ヒカリちゃんは
「あ、いや、ボクの方こそ……ごめんね、大きな声出しちゃって……あの……大丈夫?」
とりあえず冷静になろう。
ひっひっふううー。
それにしたって。
ラーフィアちゃんの叔父さんは、とんでもないきっかけをぶっこんでくれちゃったものですよ!
恐るべき魔王候補が誕生しちゃったんだからね!ラーフィアちゃんの5歳の誕生日にね!
あと、聞き流しちゃうトコだったけど、こっち側って何ですかね?
「話したらちょっとスッとした……ありがと。ヒカリちゃんて……優しいね」
「あの、ボクの方こそイヤなコト思い出させちゃって……ごめんなさい」
「ううん。いいの。ヒカリちゃんだから、いいの……ヒカリちゃんが謝るコトなんて、ない、よ……?」
ラーフィアちゃんが甘えるようにして、俺の肩におでこを当ててきた。
それから、すっと顔を上げて俺の顔を覗き込むようにして。
「ね、ヒカリちゃん。メガネ……外してみてくれないかな……?」
「ん?うん……?」
ラーフィアちゃんのリクエストに応えてぐるぐるメガネを外すと、ラーフィアちゃんは潤んだ瞳で俺の瞳を見つめてきた。
「やっぱり……」
――やっぱり!カワイイっ!可愛すぎるっ!
うるうるでキラキラの瞳っ!桜色のほっぺ!少しだけのそばかすっ。小さいお口!お顔全体のバランスが絶妙過ぎるっ!
キュンキュンするっ!
胸がキュンキュンするよう!!
ヒカリちゃんっ!カワイイよおっ!!!ヒカリちゃんっ♡ヒカリちゃんっ♡♡ヒカリちゃんっ♡♡♡
あ。ダメだっ。
もう我慢なんて出来ないっ!
今っ!今がその時!今しかないっ!
ん?ラーフィアちゃん?やっぱりって、なんですかね?
しばらく見つめ合ってから、ラーフィアちゃんはもう辛抱たまらん!ってカンジで、きゅっと抱きついてきた。
当たってます!やらかいオパイがむにむにと押し付けられて辛抱たまらんのは俺も同じですよラーフィアちゃん!
全然、貧乳なんかじゃ無いですよー!銀色の髪からめっちゃイイ匂いがしますよー!
俺の心臓ばっくばくデスヨー!
腕の力を抜いてもう一度、俺の目を無言で見つめるラーフィアちゃん。
ん?ラーフィアちゃん?
お顔が近いですよ?
なんだかほっぺが赤いですよ?
こんな至近距離で女の子の顔見たの初めてですよー。
うわーカワイイー……
睫毛長いなー。
ちょっと潤んでるキラキラの瞳に俺が映ってるのが見えますよ。
クチビルなんてぷるぷるじゃん!
あれ?だんだん顔が近付いてきますよ?
え?
えっ?
ええっ?
ラーフィアちゃんの銀色の前髪と俺の金色の前髪が軽く触れ合って。
ラーフィアちゃんが顔を少し傾けて。
なに?どうして?一体、何が起きてるのっ?
と考える暇も無く。
ふにょ。
と、ラーフィアちゃんが俺にチューをしたっ。
ぷるぷるでふわふわで、温かくてふにふにでっ!
うわ!?
突然の初チューですよっ!?
しかもこんなカワイイ娘とっ!
え!?
スッと唇を離して、ラーフィアちゃんがじっと俺を見つめる。
ほんの数秒間だったから頭の中は真っ白で何も考えられなくて。
え、なに?俺、なんか言ってあげたらいいのかなっ?
と、黙ってる俺に向かって。
「あの……ごめんね、いきなり……イヤだった、かな……?」
えっ?ラーフィアちゃん泣きそうっ?
「そんなっ!イヤじゃないよっラーフィアちゃん!あのっ、いきなりでビックリしただけでっあのっ……嬉しかった、よ……?」
女の子からのチューなんて、それはそれは勇気のいるコトだと思うのですよ!
しかもこんなカワイイ娘がっ!
この俺なんかにぃっ!
こんな事があっていいのかッ!?
「そっか……良かった……やっぱりヒカリちゃんも
ん?
またこっち側って言ってる。
……こっち側、って、もしかしてっ!
ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、ポク。
チーン。
ラーフィアちゃんは俺が男だって気付いて無いハズ!
女の子だって思ってるハズ!
にもかかわらず!
チューしてきたっ!!
と言うことは!ラーフィアちゃんはっ!
「ね、もう一回、したい、な」
マジかっ!
えー!?俺っ、どうすればいいのっ?
息は止めてなきゃいけないのっ?
目はきゅっと瞑ったままの方がいいのっ?
うわー!アタマおかしくナリソウデスヨー!
男嫌いって言ってる時点で気付くべきだったのかも知れないけどっ。
まさかの
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます