ザコレベルB班のザコ達!
勇者育成プログラム1は、精神鍛練とは名ばかりの『悪口合戦』という気が滅入りそうな内容でしたよ。
なんだかみんなぐったりですよっ。
「続いてプログラム2を行う!ザコ5番!前に出ろ!」
「サー!イエッサー!」
「お前が主軸となってプログラム2!始め!」
横一列に並ぶ俺達の前に出たのは青ジャージの2年生。ポニーテールが良く似合うちょいぽちゃなセンパイです!
この女子高カワイイ娘が多いですよー!ムハー!
さてさてプログラム2はどんなかなっ?
「よろしくお願いしまあす!丹田に意識を集中してえ!はいっ!アメンボ赤いなあいうえお!」
「「アメンボ赤いなあいうえお!」」
「次っ!隣の客は、よく柿食う客だ!」
「「隣の客は、よく柿食う客だ!」」
「いいよお!次っ!笹寿司押し寿司美味しいお寿司!」
「「笹寿司押し寿司美味しいお寿司!」」
これはっ!
発声練習に加え、滑舌練習!
何故!?勇者育成コースにコレいるのっ!?
なんか!三つ目のは『お寿司おいしい』って言っただけなのでは!?
「次っ!新春新人歌手シャンソンショー訴訟に勝訴!はいっ!」
「「新春新人歌手シャンソンショー訴訟に勝訴!」」
あ、これ結構キツイっ!でも大きな声出すと意外と言える!でも一体ナニを訴訟した?
「次っ!車掌のシュシュ少数少々スス消臭訴訟に勝訴!はいっ!」
「「車掌のシュシュ少数少々スス消臭訴訟に勝訴!」」
また訴訟っ!?言ってる意味がさっぱりわかんないですよっ?
しゃしゅしょの早口言葉って言いづらいけど、なんか楽しくなってきたっ!
「次っ!主将の主食は寿司試食して訴訟に勝訴!」
「「主将の主食は寿司試食して訴訟に勝訴!」」
さらに訴訟!もう訴訟に勝訴って言いたいだけなのではっ?てゆーか、よくみんな咬まずに言えるなっ。
このプログラム2は、時間にして20分程度の内容を休憩を挟みつつ3セット。
喉がカラカラですよー!なかなかに過酷です!
10分の休憩を挟んで次ですよ!
「続いてプログラム3を始める!全員、縦に整列!」
きびきびと縦に整列するザコ達!この辺の動きは機敏ですよ!
サトナカ教官がグラウンドに直径3メートル程度の丸い円を描き、その中央から一歩引いて立つ。
ふむふむ。何が始まるのかなっ?
「遠慮は無用だぞ、ザコども!」
「「サー!イエッサー!」」
「順番では無くてもいいぞ!私を1ミリでもここから動かしてみせろ!私を休ませるな!」
「「サー!イエッサー!」」
「よし!来い!」
「ザコ3番!行きます!よろしくお願いしまあす!どすこーい!」
え?どすこい?
掛け声と共に、サトナカ教官へと突進する緑ジャージの1年生!
ばちんっ!といういい音を立ててサトナカ教官が突進を受け止めるや否や、次の瞬間!
円の外へと放り出されちゃうザコ3番!
ころころと転がっていきますよザコ3番!
「そんなものかザコ3番!」
これはっ!ぶつかり稽古!
異世界の女子高で、乙女達がぶつかり稽古ですよ!
ここって女子相撲部だったのかっ!?
サトナカ教官の言う通りに、教官を休ませるコト無く次々とぶち当たり、次々と吹っ飛ばされていくザコレベルB班のザコ達!
ここはっ!
吹っ飛ばされていくセンパイ達に遅れを取るワケにはいかない!男なら潔く吹っ飛ばされるべき!
あ、吹っ飛ばされるのは確定ですからね。吹っ飛ばされる前提じゃないと、ね。それが男の
いよいよ俺の番ですよ!ヒカリっいきまぁす!
「どすこーい!」
と、精一杯の気合いの声と共に、とてとてとてっ!と短い足で全力突進する俺!
「来たかザコ12番!お前の根性を見せてみろ!」
ぼにょん!
と、俺のフルパワーを受け止めるサトナカ教官!って、これはっ!
オパイっ!ジャージで着痩せして見えてたけど、結構なボリュームのオパイっ!
ムハー!
サトナカ教官のオパイもぷるふわですよー!歳上のオトナの女性ってのがたまらんですよー!
押せども押せどもサトナカ教官はびくともしなくて、ぷにょふわのオパイにめり込んでいくだけなんですよ、俺の顔っ!
ちなみに俺のぐるぐるメガネは超軟質フレームとレンズなので、自分の顔に当たっても痛くないのです!
さすがにオパイそのものは触れないから、オパイの下のあばら骨を持ち上げるようにっ!脇を閉めてっ!力の限りに押すっ!
「うにゃあっ!」
だがしかし!びくともしないサトナカ教官!
んっ?
んんっ?
サトナカ教官をグイグイ押しつつ、俺は『ある違和感』に気が付いた!
ジャージの上からでも顔面に吸い付くようなこの感覚、これはっ!
ノーブラっ!Tシャツ無し、肌着も無しの生乳がジャージの下にっ!!
なんでノーブラなんですかサトナカ教官っ!?つきたてのお餅みたいにぷにょふわなんですけどー!
ジャージの上からでもハッキリわかるノーブラっぷりですよ!
少女でもない、熟女でもない『オトナの女性』の魅力がたっぷり詰まったノーブラオパイに、ジャージ越しとは言え顔面めりこむなんてそうそう出来ない事ですよ!
ある意味天国!ムッハー!
イヤ違うっ!
あばら骨を下から持ち上げるようにっ!
押すべし!押すべし!押すべし!
「うにゃあっ!」
だがしかし!びくともしないサトナカ教官!
「そんなものかザコ12番!」
「はいっ!?」
サトナカ教官のゴミくずを見るような冷ややかな目と俺の目が合った瞬間!
キラリと光るサトナカ教官のメガネ!
そして突如ひっくり返る天地!
「ぐぎゃっ」
なんつって頭から地面に落ちる俺!首っ!首がヤバいっ!一瞬、違う景色が見えたっ!
また逝っちゃうとこでしたよっ!
見事に5メートルくらい吹っ飛ばされたっ!なんて力持ちなんですかサトナカ教官!
そんでもってまだまだ続くよ、ぶつかり稽古!
「ザコ3番!行きまあすっ!」
「よし来い!ザコ3番!」
全員吹っ飛ばされて2周目に突入!これ、いつになったら終わるのかな!?
この後、ぶつかり稽古は延々と続き、気付けば立ってる者が一人もいないという
全員、グラウンドに大の字ですよ。くたくたです。
サトナカ教官は汗一つかかずに元いた場所から1ミリも動いて無かった。
これがっ!
ザコレベルB班の実力!
ヘボいっ!ヘボすぎるっ!
サトナカ教官のぷにょふわなノーブラオパイにぶつかって行くのはある意味で極楽天国でしたけども!
体力的には地獄です!これ毎日やんなきゃいけないのっ!?
くあっ!勇者への道のりってなんて過酷なんだっ!
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