Ω ファンタジー オンライン
youさん
1. 残念な友人に誘われて
「なぁ~、清一~、ゲームしよ~ぜ~」
と、言いながら肩を組んできた昔ながらの友人、川上 拓人(かわかみ たくと)。
長身182cm(10cmよこせや!!)
イケメン(爆発してください!!)
お金持ち(くっ、!生まれが全てではない!)
細マッチョ(夏のプールの授業は劣等感で男子がうなだれるよ...ハハ、はぁ)
モテる要素を詰め込んだイケメンオブイケメンだ。
だがこいつには弱点がある、機械音痴だ。(女子はギャップがあっていい♡などと言うが、知らんわ!!)
そして、直ぐに何かの影響を受ける、このウザ絡みも何かしらの影響を受けたに違いない。
この、イケメンは幼少の頃、僕の家でモニターでのゲーム、今で言うレトロゲームにはまった。それはもう毎日遊びに来るくらいはまった、頭から足の爪先までずっぽりと。何故かというと、もうほとんど手に入らないからだ、ゲーム機の本体は勿論の事、ソフトやケーブルに至るまで入手は極めて困難だ。
なぜ僕の家にレトロゲームがあるかというと、祖父が原因だ。重度のオタクで修理までこなす、新品の状態とはいかないが正常に稼働するまでは直すことができる。
それはさておき、幼馴染みの拓人はゲームが好きだが下手だ、某配管工のおじさんのゲームのワンステージ目ですらクリアできないくらいセンスがない。
僕もゲームが好きなので、一緒にやるのは構わない、イケメンだが、気のいいやつなので一緒にいても苦にならない。苦にならないけど、こいつは泣く、すぐに泣く。ガン泣きだ。でも、ゲームは好きだから泣きながらコントローラーを操作する。
「はぁ、何、また泣きたいの?」
そんなやつからの誘いなので少し警戒気味に返事をした。
「ち、違うっ!今度は絶対に清一に勝てるゲームをする!!」
「(もう半泣きだね) で、何のゲーム、僕の家にあるゲームで拓人が適うのなんてないと思うけど?」
そう、僕はやり込み派だ。図鑑やイベント全てをコンプリートしないと気がすまないのだ。僕の家にあるレトロゲームでそうそう相手になる人はいないだろう。
「ふっ、早合点だな清一。今回は違う!!VRMMOをやるぞ!」
「いいけど、僕ダイブ機器持ってないよ?それと何するの?」
ちょっとイラッとしたけど、泣かれても嫌なので素直に答える。こんなやつでも、大事な友達だ。
「よくぞ聞いた、Ωファンタジーをやろう!!あとダイブ機器は清一のじいちゃんが持ってるぞ。」
「マジで?」
「おう!この前聞いたら予備も含めて最高級品を入手したって言ってたぞ。」
この言葉を聞いて僕はダッシュで家に帰るのだった。
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