書き手の葛藤、エッセイ風味、日記味。でもノンフィクションじゃない感じ。

何時の時代も、結局最強なのは…………

「せんぱい、せんぱい」

おうよ、どうした？　こうはい。

「結局、最後にものをいうのは社交力なんスよっ！」

うむ。やっとそこにたどり着いたか。

「そのドヤ顔、ウザすぎるッス」

ええい、ままぁよ。

んで、今日はどうしたんだ？

「コミュニケーションの話っス」

何時の時代も、人を悩ませるのは人だよな。

「昔の方法っていうのは、

　色々と助かることが多い反面、

　かなり時間も手間もかかるから、

　今のアプリとかツールが発達したと思うっス」

おう。そうだな。

賛否あるだろうけど、

その利便性で世界中に広がったのは間違いないな。

「井戸端会議とか、飲みにケーションとか、

　そういうのを重ねてると、

　確かに凄く距離は近くなるッスけど、

　仲良くなると断れないことが増えたり、

　人に自分ルール押し付ける人も多いっス」

まぁ実際に目の前に人がいる分、

信頼関係は結びやすいだろうが、

拘束される時間とか、

相手に気を遣うエネルギーとか、

かなりのもんになるよな。

「そうなんスよ。

　そういう負の部分が多から、

　電子世界に移行していったと思うッスよ」

で、それだけ気と時間を使ってても、

実際、本当に困った時って、

したり顔して説教だけ垂れる、

なんちゃって相談マンが多いからな。

「でしょ？

　そういう煩わしさから抜けるために、

　進歩してきたハズなのにッスよ？

　でも結局、そういう便利ツールつかっても、

　拘束されてる時間って、

　実はあんま変わらないんスよ」

現代人の悩ましい所だな。

「実際に合わなくていいのは凄く助かるんスけど、

　会話だと直ぐに済む、大した事のない話を、

　いちいち文字にする人が多いッス」

まぁ、な。

相談が来た時点で色々考えにゃならんし、

結果、無駄な時間がかかってるってのは良くある。

「で、何が言いたいって、

　私それなりに可愛いじゃないっスか」

お、おう。まぁな。

「でも、まだまだ文字でのやり取りだと、

　そこまででもないっス」

…………。

「だから、私の場合、

　時間だけ喰われて、損だけしてるッス」

何故だ？

「だって、実際に合ってたら、

　可愛いから許されることも、

　文字だけだとそういうわけにいかないッス」

うん。お前は今までの俺の時間を返せ。