第一回 美澄の好語『鬼滅の刃』編。



 ハロー。ハロー。美澄です。

 今日も電波は良好ですか?


 好きな小説、漫画、アニメは多々あって、片っ端から語りたいのですが、今回は昨今大ブームを巻き起こしている『鬼滅の刃』を話題に上げたいと思います。

 といいますのも、やっと無限列車に乗車出来たからです。

(大分遅刻)



 鬼滅の刃、まだ見てないよって方いらっしゃるかもしれませんので、まずネタバレにならない範囲で美澄視点で説明を。


 舞台は大正時代。

 主人公の竈門炭治郎くんは、山で炭を作って売って生計を立てている家族の長男で、お母さん、五人の弟と妹を合わせた大家族を支えています。

(とはいえ、時代背景を考えると七人家族は普通かもしれませんね)

 雪の深い山奥で慎ましく暮らす家族。彼がいつものように炭を売って戻ると、家の光景が一変、大好きな家族は無惨に殺されて、妹は鬼と化してしまいます。

 妹を人間に戻すことと、家族を殺した鬼を探しに度に出る……といったストーリーになります。


 鬼は首を切らないと死なないということと、タイトル通り刀を使って戦うので、結構血がぶしゃーとか、首をポーンとかが描かれていますので、苦手な方も居るかもしれませんね……こればっかりは仕方ないとは思いますが。

 でも、戦闘シーン以外もコミカルで面白いですよ。

 そこだけ読むのもありかもしれません。



 キャラクターに関しては、主人公や仲間、柱と呼ばれる人だけではなく敵の鬼側も魅力的です。



 まず、主人公の炭治郎くん。

 家族思いで、心優しい。努力家。

 ちょっと天然で、石頭。

 あ、石頭は攻撃も出来るガチの石頭です(笑)

 感情表現も豊かで、敵にも同情したりします。

 愛されて育ってきたのがわかる、まっすぐでいい子ですね。

 まさにザ・主人公。


 次に妹の禰豆子ちゃん。

 鬼にされてしまった悲劇のヒロイン。

 ですが、これがめちゃくちゃ強い。

 鬼の血で肉体的に強くなった、という意味で強いですし、本来鬼は飢餓状態になると人を食べるのですが、彼女は意思の強さで人を食べないようにしています。そういったメンタル面でも強いです。

 禰豆子ちゃんは普段炭治郎くんの背負う箱の中に隠れているのですが、お兄ちゃんのピンチにいち早く駆け付けるところがとにかくかっこいい。

(下手したらどのキャラよりもかっこいいかも?)

 そしてふいに見せるあどけないところとか、とても可愛いです。


 ……とまあ、キャラに関して細かく書くと語り尽くせないんですが……、下手したら二頁超えちゃう(笑)


 主人公炭治郎くんの友達の我妻善逸くんと、嘴平伊之助くんがまた全然魅力の違う二人ですごいバランスの取れたパーティーをしています。

 誰か二人が凹んでいたら、もう一人が慰める。あるいは策を出す、窘めたり、ツッコミも役割分けされてる。

 戦闘シーンも、炭治郎くん、伊之助くんが先頭に行けば、禰豆子ちゃん、善逸くんが後方支援に回るとか。

 三人とも性格が違うから、戦闘シーンでもおちゃらけ入ったりしてくすっとできます。

(余談ですが伊之助くんのビジュアルはインパクトすごいよね。イノシシ取ってもすごい)


 鬼は、鬼になる以前のことに執着していることがあったりして、それを主人公の炭治郎くんが感じ取ってくれることで最期を安らかに迎えたりします。

 今知っている中で一番共感した鬼さんは、鼓の鬼の響凱さんですかね。

 たぶん作品書かれてる方なら共感してくれるはず。

 わたしも彼の境遇だったら、そりゃ鬼になるわ。



 わたくし美澄ですね、実は未だコミックス読めておりません。すみません。

(細かいことはこのあとネタバレ含み枠として煉獄さんとの出会い編を書こうと思います)

 でもね、一巻だけは読ませて頂いた上でお話させて頂いたきたいのですが、アニメが神過ぎる。

 炭治郎くんたちの出す攻撃が浮世絵風なのに対して自然の描写がリアルなんですよね。本当の水とかをそのまま使ってるのかな。

 そして、キャラクターがとにかく動き回る。

 人間がキャプチャーモーションしてるのかってぐらい、ぬるぬる動く。

 ドアップばっかりのアニメも多い中で、ここまで描かれていると感動しますよね。

 ちなみに映画とテレビ放映されたアニメ、グラフィックのクオリティーか遜色ない気がします。




 




 では、ここから先ネタバレ込みの感想を含みます。










 ネタバレいやだー!って人は、ブラウザバックしてください。

 美澄は遠慮なく語りますよー!










 はい! ということでまず何故ちょっと時間を置きながら『鬼滅の刃』を見ようと思ったかをお話します。

 

 一番最初『鬼滅の刃』のタイトルを聞いたのはリアルのお友達からでした。

「今度アニメやるんだよ」

 そんな風に教えてくれたのを覚えてます。


 でも、なんやかんやで忙しくて、なんやかんやで録画ミスして、そのまま時が流れ……別のアニメをたまま見ていたとき、劇場版 鬼滅の刃 無限列車編のトレーラーが流れました。

 最初に見たのは煉獄さん一人のやつだった気がしたけど……。

(そのあと魘夢えんむくんが喋り始めるCMが流れましたよね?)


 とまあ、そう、お察しかと思うのですが、見ようと思ったきっかけが煉獄杏寿郎さんへの一目惚れです。


 わたしももう長くオタクさんなので、直感でわかります。

 あ、このキャラ絶対好きになる。

 このキャラのこと知りたい!

 そして、そこでやっちゃいました。


 Google検索。


 ええ、まさかの調べたことによるネタバレで彼の最期を知ってしまったんです。

 そのとき悲嘆に暮れた美澄のツイートがどこかに転がってるんですが……確か、「好き(推し)になりそうなキャラが死んでしまうらしくて怖くて読めない」みたいなことを言っていたと思います。今でも泣ける。


 一目惚れ、一瞬で破局。


 まさかの読む前、見る前からの煉獄さんロス。

 挫けているわたしをよそに、いつの間にか300億の男となっている煉獄さん。社会現象になっちゃった煉獄さん。

 挫けている場合か! 見に行こう! と決心した矢先、東京ほどではないにしてもわたしの地域でもコロナが流行。映画館怖いって足が遠のく。

 とりあえず再放送していたアニメでストーリーを把握することに成功。コミックスはすでにバカ売れで買えず(笑)


 で、コロナの猛威も治まりつつある今日この頃、やっとこさ行けた訳です。


 そういった意味でも感動しました……なんのこっちゃですよね(笑)



 映画の内容は、無限列車で人が失踪をしているということで、炎柱である煉獄杏寿郎さんを筆頭に竈門炭治郎くん、禰豆子ちゃん、我妻善逸くん、嘴平伊之助くんが調査に乗り込むというもの。

 魘夢えんむという鬼が出てくるんだけど、この子がまた気持ち悪い変貌を遂げてしまって、可愛かったのにーと嘆く美澄。

 魘夢くんは夢を見せるという血鬼術を使えるので、主人公一行を眠らせてしまうわけですが、その夢の中で炭治郎くんの末の弟、とくに六太くんが泣かせにかかってきます。

 個人的に最初の関門です。

 最愛の家族に「行かないで」って言われたときの炭治郎くんの表情よ……切ない……。

 と思ったのもつかの間、炭治郎くんまさか自決して目覚めるという恐ろしいことをやって術から逃れます。

 驚きすぎて目が点になりました。ポカーン。

 少年漫画の主人公が、たとえ夢とはいえ自決するシーンは初めてみました。

 すごいな、炭治郎くん。


 続いてかっこいい戦闘シーン。

「よもや、よもやだ」「穴があったら入りたい」

 なんて言いながら煉獄さんが助っ人に来てくれて、禰豆子ちゃんも含めて五人で乗客を守りながら戦う。

 煉獄さんが列車の五両分を引き受けてくれたおかげで、炭治郎くんと伊之助くんは魘夢の首の所在を明らかにし、倒すことが出来る。

 めっちゃ強いな、煉獄さん。


 そして、戦いが終わったあと。


 傷だらけの炭治郎くんの元に駆け寄り全集中の呼吸で止血の方法を教えてあげていたところで、猗窩座あかざという上弦の月の鬼に遭遇してしまう。

 正直、煉獄さんと猗窩座くんは相討ちで死ぬのかと思っていたから、この終わり方はショックでした。

 まさかの逃走。しかも、捨て台詞が「お前らが怖いんじゃなくて、太陽が怖いんだ」。

 この子、めちゃくちゃ本能で生きてる(笑)

 わたしも炭治郎くんと叫びたかったです。

「戻ってこいやー!」って。

 ただまあ、憎めないやつではありそうですね。


 鬼滅って、ちょっと会社みたいに見えていて、お館様率いる鬼殺隊の会社と鬼舞辻無惨様の率いる鬼の会社。

 ちょうど煉獄さんがこの無限列車に乗る前に、柱合会議があって、そこで柱たちが「隊士達のレベルが下がってる」みたいな話をしているんですよね。

 一方で無惨様、「下弦の鬼弱いからいらないわ」って話をしている。

 そこで無惨様が下弦の鬼の首をもぎもぎしている姿が正しくブラック企業っぽくて(笑)

 今回の猗窩座くんはライバル社からの引き抜き……みたいな。

 学園パロディもいいけど、会社パロディも受けそうじゃないです?

 もうあるのかな?


 

 煉獄さん、本当に最後までかっこよくて。

 太陽を背に、炭治郎くんに最期の言葉を託すんですよね。

 弟と、お父さんへの遺言。

 それから、炭治郎くんに一番欲しかった言葉であろう、「君の妹は鬼殺隊の一人だ」ってことを伝えて、亡くなっていく。


 上ってきた太陽。黎明。

 笑顔。穏やかな死に顔。

 美しい最期をありがとう。




 最後にちょっとだけ美澄考察。

(考察だから、正解があったらごめんなさーい)


 なぜ、柱で最初に亡くなったのが煉獄さんだったのかを考えていて。


 炭治郎くんが火の力を操れるようになって、その理由を探すために煉獄さんが必要だったというのはあるのですが……もう一つ一創作家として。

 

 煉獄さんが列車内で、呼吸のことについて炭治郎くんにお話しているのですが、『炎』『水』『風』『岩』『雷』が基本の呼吸で他は派生系だと。

 さらに水柱と炎柱が欠けたことがなかったとも。


 このお話の前で、炭治郎くんが関わった大きな戦闘が那谷蜘蛛山編。

 そこで水柱の冨岡義勇さんと、蟲柱の胡蝶しのぶさんが活躍をしているのですが、義勇さんが炭治郎くんが苦戦した累くんをさくっと倒してしまいます。

 もちろん累くんも炭治郎くんと戦って多少なりとも疲弊していたかもと思います、が。

 そこで炭治郎くん、及び読者視聴者が柱の強さを知ります。

 劇場版もそうですね。

 煉獄さんの圧倒的な強さを見て、炭治郎くん達は感激すらしていました。

 柱は強い。負けるなんて考えられない。

 そう思えるほどに。

 

 鬼滅の刃は、主人公の炭治郎くんが叩きのめされて、ボロボロになりながらも立ち上がっていくというのがベースにあります。

 最初出会った冨岡義勇さんから妹を殺されかけて絶望したことに始まり、那谷蜘蛛編で累くんにあと一歩で届かず殺されかけたり……。


 柱が強かったら、きっと新入りの三人は成長が止まってしまう。

 そうしたらラスボス、鬼舞辻無惨に辿り着けない。


 炎柱の煉獄さんの死は、水柱の義勇さんの活躍と対をなしていて、彼の亡くなったインパクトを糧に新入り三人はまた成長するのでしょう。



 他にも色々語りたいことはありますが今回はこの辺りで。

 

  ここまで読んでくださってありがとうございました!

 次回もお楽しみに!





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