ゲーム好きの女の子との日常

黒白

ゲーム好きの女の子と出会う

手に汗握る最終局面、残り部隊は1部隊のみ、敵を視認したが相手はフルパーティの3人が生き残っていた。


対してこちら1人やられていて2人しか残っていないかなり不利な状況だが......


「1人ダウンさせた!」

「ナイス!行け行けー」


チームの1人がスナイパーライフルで敵の1人をダウンさせた。


「うおおお!絶対に蘇生入れされるな!」

「OK!ゼロダメージ入った」

「そこはちゃんと当てろよ」


敵にダウンさせた味方を蘇生させる前に一気に詰める。


「1人シールド割った」

「殺った!あと一人」

「頑張れ、俺のAIM!」


味方がもう1人をダウンさせたことにより、残りはあと一人そして......


「よっしゃー勝ったー」

「ナイス〜」

「ナイス!」

「危ねーマジで、最後アヤヒトがスナイパー当ててくれなかったら負けてたわ」

「いやーあれは俺もビックリしたわー」

「お疲れーまさか勝つとは、俺初動で死んでからずっと見てるだけだったから、すげー申し訳ないわ」


無事に勝利したことで先程までの緊張感は無くなっていた。


「じゃ、俺は最後の試合なんにも出来て無かったけど今日は辞めるわ」

「おー了解」

「お疲れー」

「あーい、お疲れー」


そう言ってチームの1人がゲームとボイスチャットアプリから離脱した。


「どうする?誰かできる人いる?」

「うーん誰かいるかな......あ、1人いるけどお前とやったことない人だけどいい?とりあえずできるか聞いてみるけど」

「ええよー」

「了解、ちょとメッセ送ってみるわ」



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「あ、来れるって」

「お、マジ?ていうかその人名前なんて言うの?」

「その人シイナさんって言うだけど女性でめっちゃ強いから」

「へー女の人なんだ」

「お前出会い厨やめろよ」

「俺をなんだと思ってんだよ」

「え、どこにでもいそうな幼なじみ」

「やめろ、ガチのやつを言うな、反論出来ないから」


そんなふうに軽口を言い合っていたら、ボイスチャットアプリからシイナがパーティに入りましたという通知が来た。


「あ、来た!どもー」

「こんにちわー」

「お願いします」

「初めまして俺、シロミナって言います」

「シイナです」

「シイナさん、最初は口数少ないけど慣れてもらえれば普通に喋って貰えるから」

「了解ー、お願いしますシイナさん」


これが2人のファーストコンタクトである。

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