30 シンプルな願い

 オリンピック、始まっちゃいましたね。


 まぁ開かれてしまったらジタバタしないで応援しましょう。


 あのこの立ち騒ぐのは足軽のすることなので。


 さて。


 ワイって基本的に、あんまり普段は意見を言わないんですよね。


 なぜなら、誰もワイの意見なんか聞いてくれないから。


 ワイは姉がいるんですけど、姉なんかワイのことなんか全否定ですからね。


 おまけに平気で話を遮る。


 だから当たり前やけど仲が悪くて、ここ数年はろくに話もしてないし顔もまともに見てないかも。


 まぁ世間でもそんなんで、あんまりワイの意見なんか容れられないから、そりゃあ話すだけ時間の無駄ってなって──だから言わないんですよね。


 だって何が悲しくて、そんな時間の無駄になるようなことしなきゃならないの…って(笑)。


 でも、書いてるときだけは別。


 記録に残るから冷静に言えるし、いつか誰か、賛成か反対かは別にして必ず読んでくれる人がいる。


 だから書くんです。


 いつ出会うかわからないけど、その人のために。


 いつか必ず読んでくれる、まぁワイが生きてるうちに生で出会えるかどうか分からないけど、でもその人のためにワイは書く。


 たった、それだけなんですよね。


 人間、シンプルな願いほど叶わなくて、しょーもないことばかり叶っていくんですけど、でもそれでも、伝えたいことがあって、そのために生きてくような気がしてます。


 けど、ワイの言葉は多分、ワイが他界したあとに広まったりして。


「何で生きてるうちにこの人の話を聞かなかったんや!」


 なーんて後の世でみんな、後悔してたりして(笑)。


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