一目惚れから始まった

樹(いつき)@作品使用時の作者名明記必須

一目惚れから始まった

高校1年の時、同じ電車の同じ車両で見かけるあの子に僕は一目惚れをした。

色白で笑顔がとっても可愛くて髪がサラサラな子。

3年間毎日同じ車両に乗っては見つめるだけだった。

今日僕は高校を卒業する。

もしかしたらもうあの子とはこの先会えないかもしれない。

そう思ってダメ元で告白をしてみたら、まさかのOKがもらえた。

僕は涙が出るほど嬉しくて、思わずあの子の手を取って喜んでしまった。


僕にとって初めての【お付き合い】が始まった。

お互いに名前も知らなかったから自己紹介から始めた。

最初はやっぱりぎこちなくて、お互い照れながら下の名前を呼び合っていた。

でもお互いの家は遠く、頻繁には会う事ができなかった。


しばらくしてから、僕達は同棲する事にした。

お揃いのお茶碗を買って、お箸もマグカップもスリッパもパジャマもお揃いにした。


こんな日が来るなんて夢みたいだ。

ずっと好きだったあの子が僕の隣で眠っている。

これから先もずっとずっと一緒にいたい。

寝顔を見ながら幸せを噛み締めていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

一目惚れから始まった 樹(いつき)@作品使用時の作者名明記必須 @ituki505

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ