131話 猫と交渉と私

 身の回りの整理と道筋もある程度たった所でブライアンに今後の相談をすることにした。あちこちでブライアンと諸国を歩くなんて言ってるけど、ブライアン本人と、その話題について詳しく話して無いしね。

 

 ってなわけで、庭先にある猫屋敷へと移動。

 

 ……あっいたいた。

 

 玄関開けたら2秒でにゃんこ。なんて素敵な環境。


 「ぶらいあーん。いまちょっといい?」

 

 ブライアンはキャットタワーの上で寝転がったまま返事をしてきた。うーんナイスだらけ猫。

 

 「にゃー(なんにゃ)」

 

 「家も大分落ち着いたし、そろそろ世界を歩く準備をはじめようと思うんだけどさ。僕はずっとブライアンと一緒に旅に出るつもりで居たけど、ブライアンの最近の気持ちってどうかなって思ってね」

 

 「にゃーんにゃにゃにゃ(いまさらにゃ、一緒に行くにゃ)」

 

 「おー、やった!ありがとう。実は地域のボスとかやってるみたいだから、動きづらいかな?とかって心配もしてたんだ」


 「にゃー(ボスは母ちゃん達にまかせるにゃ)」

 

 達?複数でボスなのかな?ボスグループ?等と考えてると、窓の近くでひなたぼっこをしていた、ブライアンママがこちらにやってきた。

 

 「にゃーー(こっちの事は任せなさい。あと、あの子も連れて行ってあげなさい)」

 

 そう言ってブライアンママはチャコレアの方向に顔を向けた。

 

 ふむむ、ご指名ですね。ってことは、猫2匹と旅って感じかな。

 

 っと会話を聞いてたのか視線に気づいたのかは分からないけど、チャコレアがやってきた。

 

 「にゃん(おでかけのお話しですかにゃ?)」

 

 これは予め話がされてたかな?


 「うんうん、出かけるのは、まだ少し先なんだけどね。おでかけの前に準備が必要だからお話に来たんだよ。チャコレアも一緒に行く?」

 

 「にゃー(いきますにゃ)」

 

 即答だ。そのつもりだったんだね。


 「そっか、じゃあ一緒に色々と準備をしようね。ブライアンもそれでいい?」

 

 「にゃー(だいじょぶにゃ)」

 「にゃん(よろしくおねがいしますにゃ)」

 

 「なぁー(じゃあ2人を頼んだわね)」

 

 ブライアンママは、用件が終わったとばかりに窓辺へと戻って行った。見えないところでブライアンママの暗躍があった匂いがするけど、まあいっか。ブライアンの嫁候補とかなんでそ。多分。

 

 「ってことで、ブライアンとチャコレアそして僕で、あちこちに旅をするわけだけど、外で寝泊り出来るような準備とかは僕がするけど、最低限でも身を守れるように魔物だったり、あんまり考えたくないけど人にも負けないように、僕も含めて2匹とも強くなっていこうと思うんだけどいいかな?」

 

 「にゃー(問題ないにゃ。小難しいのはウェルに任せるにゃ)」

 「にゃーん(はーい、わかりましたにゃ)」

 

 その後、ブライアンとチャコレアから戦いに関する希望や武器防具の有無等の話を軽く聞いておいた。ブライアンは攻撃したい派でチャコレアはサポートしたい派って感じ。まあ予想通りというか想定の範囲内です。キリっ。やさいくえ!

 

 「じゃあ、明日辺りから狩りに行ったりするから、2匹ともそのつもりで居てね」

 

 「にゃー(わかったにゃー)」

 「にゃん(おつかれさまでしたにゃ)」

 

 猫屋敷を後にして、ブライアン達と連携して戦う事をイメージする。基本は守るなんだろうけどね、まあ色々やってもいいよね。常識?そんなんしらなーい笑。

 

 ちなみに最近は魔法が自在という無敵チートを知ってからステータスをあまり見なくなった。バランスブレイクってレベルじゃないもの。P〇RでファミリーなゲームやるとかSpoiler〇Lでメモリエディットして回想モードを100%とかにするようなもんですよ。風情がねーですだ。

 

 想像するだけで無限の力で魔法出せます。

 定型もMPとか魔力的なのいらないです。

 

 これも、おそらく詫び対応の一環だよねこれ。


 他の人は呪文がーとか回数制限(※)がってのを話してるもんね。まあ他人に魔法の事を突っ込んで聞いて無いけどさ。そこを聞ける信頼できる人が居ないというか魔法の話題をする相手に恵まれなかったというか。まあいいけどね。


※魔法に本来は呪文や祝詞は必要無い。信仰を言葉にすれば良い中で言葉だけが定型化されただけだと思われる。ようするに現行で流布している通説が間違えているだけ。魔力に関しては個人差があり各Lvの呪文を数回唱えられるかは人によって差異がある。


 

 ってなわけで、最新の僕のステータスっと。

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[氏名]ウェルギリウス

[レベル]35

[STR]200

[VIT]200

[AGI]200

[DEX]200

[LUK]200

[CAR] 50:善

ステータスポイント:91

[スキル]

魔法Lv5_魔法操作Lv5_鑑定Lv5_回復Lv5_錬金Lv5_工作Lv5_描画Lv5_剣道Lv5_歌Lv5_料理Lv5_編纂Lv5

[パーソナルスキル]

生生世世_意思疎通_ステータス操作_アイテムボックス

[称号]

神足_頑強_器用_怪力_天運

統括神と七大神の加護(全ステータスに90の+補正が発生)

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 レベルが28から35に上がってるね、ステータスポイントも増えてる。あれか間引きで初日に広域ジェノサイドっぽい感じだったからかな?そんで錬金もカンストでスキルは新しい事覚えなきゃって感じなのかなぁ。


きっとこれは強いでしょう。ってことでいいか。比較対象が無くてわかんねーもん。

 

 まあ、ブライアンとの調整も終わって新メンバー(にゃんこ2号)も追加されたし、とりあえず、お試しがてら明日からブライアン達を入れて狩りにでてみますかね。

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