129話 ダイジェスト的な早送りの回
エルフ団の襲来から、大きなイベントも無く数か月が過ぎた。
エルフ団に関しての顛末は、太っちょさんが国のお偉いさんというかのかな?外交大使みたいな感じらしいので、正式な外交ルートで国家間での交流をしましょうという話になった。ここからはマイヤさんを交えて領だったり国家間での交流と替えさせてもらった。
そして日々のルーティンは、だいたいこんな感じで繰り返された。
朝、お供えとお祈り、鍛錬。
昼、仕事と遊び。
夜、マゼッパさんと運営相談、遊びや雑事。
そして、父さん達のお店は間もなく完成する。
近隣の解体も含めた工事だったので大分時間がかかったので、その間の生活費について、何回か母さんに支払いの相談をされたんだけど、そんなウォータースメルな話しをされても知らないのだ。僕の物は家族の物なのだ。
新しいお店は、宿屋という枠では無くて料理屋だろう。レストランとテイクアウト専門店と酒場の三店舗という系列店が一気に出来た。。
それぞれの店舗については、ちょっとづつだけど僕もお手伝いをしていたんだけど、後を継ぐわけじゃないので、ちょっと距離を取った接し方をしていた。ざっくりと聞いてた感じだと各店舗の運営方針はこんな感じらしい。
レストランは父さんがメインで働く場所でメニューは今まで宿屋で出していたメニューよりかは、レシピを使っていくらしい。
テイクアウト専門店は、なんとセレネ姉さんがメインになって働くらしい。お弁当やサンドイッチなどの携行食とお菓子類を中心に販売をしていくとのこと、しばらくの間はサポートで母さんが面倒を見るらしいが数年後にはきちんと独り立ちして欲しいと話していた。
酒場はロトルさんがメインで働くらしい。どちらかというと高級なクラブっぽい感じになるとの事。ちなみに高級な感じでというオーダーで内装のイメージ図を書かされていました。
ってな感じで3店舗の建物と内装がほぼ出来たらしい、これから従業員や警備員を雇ったり教育したりしてからオープンするらしい。
今回の事を期にセレネ姉さんは、周りからほぼ大人として見られる事になる。母さんに売上管理とか値段の付け方とかを色々教わっていた。だけど税や経営方針に関しては15才になったらね。と母さんに言われていた。まあ本人が課税対象の年齢じゃないからだろう。わからんけど。
たぶん、母さんが先代から受け継いだようにセレネ姉さんはテイクアウト専門店を受け継ぐって事なのかなぁ。次世代ってどうするんだろ、まあ大分先の事か。父さんも母さんも若いしね。
世帯管理的には、こうなるのかな?
父さん母さんがレストランをやっていく。
セレネ姉さんとお婿さん(予定)がテイクアウト専門店をやっていく。
ロトルさんがお婿さん(予定)と酒場をやっていく。
うーん、あんまり先の考えてもわかんないや。まあいっか、ってかセレネ姉さんに婿とか考えるのが無理だ笑。
あははは・・・・忘れよう。
それとは別に店舗の話を受けた際に、みんなの生活の拠点をどうするかって話を少しだけした。
「それでね、ウェル君私たちの住む所なんだけど、このままここに住まわせて貰うのって可能?」
「もちろん家賃は払う」
「ここからお店に通うってことだよね?」
「そうね」
「もちろん、いいんだけど。通勤はどうするの?」
「馬車を用意しようと思ってる」
「なるほど、じゃあ馬房と車庫を作っておけばいいのかな?」
「そうなるわね、ごめんね。ウェル君お願いしていい?」
「うんいいよ、作っておくね。でも馬車とお馬は父さん達にお願いでいいかな?」
「ああ、もちろんだ。すまんな助かる」
「ウェル君ーありがとう」
「ウェル君ありがとー」
「具体的な馬車の利用料とか家賃についてはマゼッパさんと相談にしよ。僕からも家族だからお安めにねって言っておくから笑」
ちょっとね、正直こうなると思ってた。ここの暮らしは快適だもの、しかも厨房で仕込みも出来るもんね。通勤を馬車にしちゃえばスープとかも運べるしね。
「ちなみにロトルさんは?」
「うん、わたしは裏の家に住まわせて貰う話になってるわ、お店で警備員も雇うしね」
納得、お酒飲むしね。そして悪い人じゃないのは知ってるんだけど、ロトルさんが居ると迂闊に錬金で遊べないってのもある。隙あれば商品にしようとしたりするのでやりづらい笑。
そんな感じで、父さん達はここを住居にすると決まった。
そうなると冒険娘も去就というか居住を考えなきゃいけないよね。なんか考えているのかな?急かす事は無いんだけど、せっかくのタイミングだし見解だけでも聞いて見ようかな。
「・・って感じで、父さん達はここに住むって決まったんだけど、マキスさん達は?というか今後の計画?」
「うーんっ考えておくべきだったんだけどっ。居心地が良すぎて忘れてたわごめんなさいっ」
「すまないが、まだ話し合っては居ないな」
「・・・ここにずっとがいい」
「まあ急いで決める事ではないから、どっかでお話合いしてくれると嬉しいです。なんなら離れじゃないけど、庭の敷地に宿屋ではないけど賃貸するお部屋作ってもいいしね」
「わかったわっ。とりあえず話し合っておくわね」
「そうだな、このまま黙ってお世話になり続けるのも・・な」
「ここは快適」
「あはは、まあ追い出すわけでも無いし、急ぐわけでも無いので方向性を決めてもらう感じでいいですよ」
「はーいっありがとねっ」
「まあ今日は前フリだけって感じでー」
きっとあと数年したら、僕は旅に出たりするし。家がガラガラなのも困るしね。
・・・
・・
・
こんな感じで数か月が過ぎたんだけど、父さん達のお店が出来上がった事によって僕の周りの環境も大きく動き出した。
そろそろ僕もこれから何をしていこうかを考えだす時かもしれないね。
僕も色々と決めていかなきゃね。
最近というか最初からな気がするけど、腰が重いブライアンは僕と一緒に諸国漫遊に出てくれるのかな?
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