短歌2021-07-06

放置され桔梗の花が萎れ行く

可哀想にと言う口に笑み


窮屈なつぼみを開かせるために

咲き誇る花を摘んでいく矛盾


生かそうと わが手差し出すその解は

吾が犠牲になる事と知る


救いなどないと教えて欲しかった

救う我が身が朽ち果てる前に


孤独への憧れ日々増していく

誰かの為にすり減っていく吾


「死にてえな」「逃げてえな」など呟いて

どうにもならぬ机薙ぎ払う


梅雨空よ降り続けろよもっと降れ

暗い顔を晒す光などいらぬ

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