癖と脱力と億劫
ふと立ち止まり、本棚の前にて仁王立ち。そして何気なく1冊を抜き取りぱらぱらページをめくる。いくつの時間が経過したかはわからないままに本を閉じ、わたしは生活の波の中へともどる。
つまるところ、ながら読みがすごく多い。
もちろん、読もうと思ってさあ読むぞ!と本腰入れて読むことだってある。
そういう時間が減ったわけでもない。むしろ増えたと感じるくらいだ。
ならなぜこのながら読みがやめられないか。
まず辞めたい意思がないことと、生活をする上で今まで読んだ既読の作品の中で出てくるものものが脳裏をよぎった時、その物語の輪郭を一からたどりたくなるからである。
あとほんの束の間でいいから、その時その時の気持ちにあった世界の中に耽りたいのもある。
そうやって日々、旅をしている。
日常、生活の中でできない分、思考と空想と夢想へとひたすら。
わたしの住まう地域は当然のように緊急事態宣言がかかったまま延長され、変わらずの自粛を求められている。
ずっと楽しみにしていた絵画の展示も、これではさすがに観に行くことに気が引けてしまう。
ワクチンは今月1度目を打ち、シルバーウィーク中に2度目を打つ予定。
周囲から聞く副作用も怖いけれど、そもそもこのワクチン、ちゃんと効果があるのかそれも得体が知れない……(いや、治験結果あってのことなんだっていうのはわかっていますけれど……)。
なんだかんだで、8月中に北日本文学賞と子どもたちに聞かせたい創作童話の2つの応募を済ませてジャンプ恋愛小説大賞の作品をエブリスタとカクヨムにupしてからというもの、物語は書けないでいる。
以前『脱力』と表現したけれど、これが進みこじれて、『億劫』になりつつある気がして、そしてそれがなかなかに自分のことながら怖い。
日々張っていたアンテナもろくに機能せず、創作アイデアノートは更新されぬままに山積み。
せめて感性とアイデアのアンテナだけは張り巡らせておきたいなーと思いつつ。今少しずつその準備を整えているところ。
充電が必要だなあと感じる。
あと、新しい作品やアートに触れて感性を磨きアイデアを集めるインプット作業も。
書くことだけがすべてじゃなくて、そういった細やかな段階も大切にできるようになれたら、また一歩成長できるかなあと考えています。
なので、詰めていた公募の最短締め切り、9月10日(明日)のこれは見送ることにしました。
代わりに、月末締め切りのものは応募しようという……そんな心づもり。
推敲の時間があまり取れなそうだけど、なんとか時間を捻出して書く予定。がんばるぞー。
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