天空都市とは

今回の依頼の内容を要約すると、最近地脈の魔力が少なくなってきているようで、このままだと水道が使えなくなり、生活ができなくなってしまうようだ、今は都市全体で節約してもらって何とか持っている状態だがこのままでは尽きてしまうので原因を調査、できれば解決して欲しいとのとこ。




「一応調査はしてみますけど、私は専門ではないのであんまり期待しないでくださいね……」


「いやいやあのAランクですからね、期待してますよ」


「わかりましたよ、出来るだけの事はやりますよ、そういえば個人的な事なんですけども、ここってどうして天空都市って呼ばれているんですか?」


 それを聞いて依頼主は困った顔をする。


「そうですね…実は私もよくわかってないのです、私が物心ついた時からそういう物だと教わっておりまして、私も天空都市ではなく別の名前に変えた方がいいのではとは常々思っているんですよ」


「そうなんですか…」


「とにかく今日は宿を用意しておきますから存分に観光して行ってください、調査は明日からでも問題ないのでお願いします」


「はい、わかりました」


 依頼主の屋敷を後にし、マキナが存分に街を観光してから宿に向かい一日が終了した。




 翌日、昼まで宿でのんびりしてから依頼主に今から調査することを伝えにいく。


「わざわざありがとうございます、一応私から話は通してあるのでいちいち来なくて大丈夫ですよ、まぁちょうど良かったのでこの天空都市についていくつか伝説でも」


「伝説ですか?」


「はいといっても長いものじゃないんですが、ここの都市は元々空を飛んで敵を攻撃する要塞だったとかって言われていまして、そしてある日、兵器の部分だけが一瞬で消滅してしまい、制御が効かなくなってこの地に不時着したと言われいるんです」


「そんな伝説があるんですね」


「私の父や祖父はその調査はしてきたそうですが全く手がかりが見つからないということでただの与太話という事になったそうで、斯く言う私も中心などを調査しましたがあるのは土くれとレンガの山で遺跡らしい物も見つかりませんでしたよ」


「はぁ…どうしてそんな話を?」


「Aランクの方ならもしかした参考なるかと思いましてね、私達もこの程度しかお役に立てなくて申し訳ございません」


「いえいえ、もしかしたら何かの捜索のヒントになるかもしれませんし、私達も一度都市の中央から調べてみますね」


 この依頼の期限は無いため、じっくりと時間をかけて調べるつもりでユウキは期間が延びれば依頼を言い訳にに学校をサボろうと思っている。

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